答えの無い学問 哲学

おれがうつ病で入院していた病室は６人部屋にテレビが１台。
チャンネル権は見たいという思いが強い人間が獲得する。

精神病院っていうと重い患者さんを考えると思うけど割と違い、
話をしてみると普通にしゃべる人が多い。
頭が良さそうな大学生らしき人がいて、英語の本がたくさん置かれている。

その彼はいつも「マイケルサンデル　白熱教室」っていうのが好きだった。
先生は状況を話す。あなたは路面電車の運転士で９０ｋｍの速度で走っている。
行く先に５人の線路メンテナンス員がいる。このままではぶつかってしまう。
ブレーキをかけるが壊れている事に気が付いた。

この時、真っすぐ走れば５人が死ぬ。しかしレールを切り替えた先に一人のメンテ員がいる。
ここで問題。真っすぐ行き５人を殺すべきか、レールを切り替え一人を殺すべきか。
どちらが正義だと思う？他の回答を考えるのはルール違反だとして。

ここでマイケルさんは学生の意見を聞く。普通に一人の方がマシと考える人が多い。

ではもう一問。あなたはこの状況を線路脇の高いビルの窓から見ている。
ふと横を見ると太った男が一人同様に見ていた。この男を突き落としたら男が死に、
５人は助かる。この行動は正義だろうか。

さっき５人死ぬより一人で済んだ方がいいと言っていた学生に問う。
同じ一人の犠牲で５人助かるなら、この行動は正義だろうか？

学生に意見を問うが、先生はどちらが正義だとする回答を言わない。
これが哲学と言うものなのだ。

彼がこの番組を見るたびにおれも自然と見ていた。「答え言わねえのかよ！」と内心思いながら。
レンタルビデオにもあったな。意外と面白いんだって。
病院内は娯楽が少ないからね。外出許可もらってコンビニでマガジンとお菓子買うくらいだった。

釣りに行きたくても毎週毎週台風 天気のバカヤロー

かく言う自分の家は台風での被害は無い。
しかし画面に映し出される冠水した川や町。強風で叩きのめされた家屋。寸断されたインフラ。

一度ダメージを大きく受けた所へまた台風がやってくる。
今週末にも関東近県で大量の雨が降る予報だ。
表題の釣りに行けないなんていう事は些末な事だ。いい加減被災者に復旧の時間を上げて欲しい。

まあ投稿が少ないのは悪天候のせいでイベントが全く無いからではある。
一応明日は府中試験場で試験を受けて来る。今まで受けた回数が６回だったか７回だったか分からなくなった。
試験官殿に伺った話では、２０回を超える猛者もいるらしい。

ちなみにいつも一本橋かスラロームでダメになっているので、課題から先を走った事が無い。
あまり歳のせいにしたくはないけど、バランス感覚は確実に衰えているのを感じる。
でも自分と同じくらいであろう人も受験しているので、これからもがんばる。

この歳になると受験時の緊張感とかが他では感じられなくなっていて、
なかなか味わえない体験でもある。非常に貴重な体験だ。
あとはそう、平和な中ではバンジージャンプくらいだろうか？

回数が増えそうなら今からでも教習所へ行ったら？とよく言われるが、
おれのこづかいでは入所金が払えない。ローンもできない。
だから長い目で見て受け続けようと思う。諦めたら終了。合格するまで通う。