半世紀を彷徨う

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なぜ茶色? 東京湾の色

2023-09-11 20:12:58 | 日記
最近東京湾にそそぐ河口で黒鯛がルアーで釣れるという話を聞くようになった。
おれもやってみようかな?釣れたら刺身にしたいけど、なぜ下水っぽい臭い、
色をしているのだろうか?東京オリンピックでも水質は話題になっていた。

早い話が生活排水が川から湾内にたまるからだ。
下水道には分流式と合流式があり、雨水は汚水処理不要だから直に川に流せるので
汚水と雨水を別系統で流すのが分流式、一緒に流すのが合流式。
東京都は8割が合流式だ。

理想は汚水処理場に通してから川に流したいが、大雨が降ると処理場の能力以上の水が入ってしまう。
だから合流式の場合下水道管に堰があって、キャパを超えた分を仕方なく川へ出す。
しかし今から下水道を分流式に変えるのは難しい。金も足りなきゃ工事で道路を塞げない。
合流式下水道管は、大雨でマンホールからあふれる水はそういう水だっていう事。

結局生活排水が川に流れてしまう。家庭から出る生活排水は結構凶悪な汚れが流れている。
トイレ、台所、風呂の水、酸やアルカリの洗剤、下手すると油も流される。
それらの汚れが堆積して、大雨の時に川へ流れ出す。下水道管内でガスが発生して、下水道を痛める。

昔の側溝はまさにドブで、酸素が少ない青い汚れた水だった。それが海で起きる青潮と思っていい。
難しい表現では貧酸素水塊なんて言うらしい。
トイレや台所で変なものを流すと、そこでは流れたと思っていても後でつかえたりする。
ビルやマンションの汚水は上の階から地下のますにたまり、ポンプで汲み上げて下水道へ流すけど、
このポンプがたまに詰まる。下着やタオルの巻き込みが原因だ。
・・・まあ人には色々ピンチ、緊急事態が発生する。流すしかない状況だったんだろう。

近年は堰を越えた下水を川に出さずに巨大な空間へためておいて、
晴れて流量が落ち着いてから下水処理場へ流すような改造を進めている。
税収が増えて予算が使えきれない、余ってるなんていう馬鹿な事いうなら
こういうところを早く何とかして欲しい。
安心して魚が食える水質にしてほしい。

家庭から流すものにも気を付けよう。


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