耳順庵日記

60歳を超えて、生き馬の目を抜く首都圏の生活にカムバックした。
浦安太郎が見た、都会の意外な側面を綴ってみたい。

どばと

2016年01月21日 08時20分41秒 | 世相今昔
 我が庭に来る鳩には二種類ある。ドバトとキジバトである。

 ドバトは、古い昔に外来種のカワラバトが日本に住み着いたもので、
公園や神社にいる普通の鳩である。漢字では堂鳩と書く。
キジバトは野生の鳩で嘴が細く、羽が茶色くて人に慣れていない。
必ず番いの二羽で行動する。

 薄っぺらい知識をひけらかす横丁のご隠居みたいな人が、ドバト
なんてのはおかしい。あれはノバトと言うんだ、と言うのを聞いた事
があるが、ノバトなどという鳩は無い。

 ドバトは嘴が太くて短く鼻が盛り上がっていて、色んな色合いのが
居て、真っ白のものも居る。人を恐れず餌をねだるので、愛着を
感じる人が多いが、糞公害はこいつのせいである。汚いだけでなく、
病気も撒き散らすことがある。鳩は平和のシンボルと言う事もあるが、
実はドバトは害鳥なのだ。

 最近は見ないが、昔の新聞社は屋上の鳩舎に沢山の鳩を飼っていた。
伝書鳩である。今はレース鳩にその名残をとどめるのみだが、
緊急時や軍事用の通信に重宝された。これもドバトだが、代々選別して
帰巣本能の強い鳩を育てると言う。

 浦安橋の近くに、二階が鳩小屋の家があったが今も有るだろうか?
 大きな競技会などで、一斉に鳩を放して飛びたたせる様な事も最近は
見ないが、これもドバトである。

 因みに、我が庭にはオナガが沢山いるが、あれはカラスの仲間である。
ブルーグレーの長い尾羽が見事だが、グエッと言う声はカラスに近い。


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