中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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アイルランド紀行(7)

2007年06月10日 07時08分50秒 | アイルランド;ダブリン・キラーニー
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            アイルランド紀行(7)
            アムステルダムの休日
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第3日目:2002年6月16日(日)

<ゴッホ博物館>


■遅い朝食
 アムステルダムの息子の家に滞在する3日目である。今日,午後の飛行機で,私は家内を息子の家に残して,アイルランドに向かう予定である。
 時差のためか,今朝も夜中に目が覚めてしまう。孫娘が夜中に何回もぐずっている声が漏れてくる。そのうちに,私もいつの間にか熟睡してしまう。そして,次に目覚めたのは,9時少し前だった。
 私達は,少し遅い朝食を摂る。ヨーグルト,ハム,ジュース,コーヒー,チーズなどのフレッシュ朝食である。特にオランダの特産チーズが美味しい。

            <少し遅いフレッシュ朝食>

 10時30分頃,孫娘が目を覚ます。親子三代が一緒に過ごす貴重な時間が瞬く間に過ぎていく。私は,このまま孫を眺めながら,息子の家で夕方までゴロゴロしているのも良いなと思った。でも,折角,アムステルダムへ来たのだから,出発まで市内観光をしたらという息子の提案に従うことにした。
 まずは,午前中に「ゴッホ美術館」を見学する。そして,昼過ぎに一旦帰宅。昼食後,私一人だけアイルランドに向かうことにする。

■アムステルダムの中心街へ
 私と家内は息子の自動車に乗って,9時32分に家を出発する。息子の嫁は孫と一緒に留守番である。3人だけで出掛ける裏には,息子の嫁にとって義父や義母との付き合いも大変だろうから,暫くのんびりさせたいという親心もある。
 私達の車は,昨日も通った見覚えのある道を進む。今日は日曜日なので,殆どの店がシャッターを下ろしたままである。
 どこをどう通ったのか分からないが,10時丁度に「国立ゴッホ美術館(Rjksmuseum Vincent Van Gogh)」に到着する。この辺り一帯には市立近代美術館,国立ミュージアムなどが建ち並んでいる。また,ちょっと離れたところにコンチェルトヘボーの建物が見えている。これらの建物の写真を撮りたいが,あいにくデジカメの電池がなくなっている。仕方なくノートにボールペンを使って雰囲気だけでも写生しようと思う。
 家内と息子を待たせて,5分ほどスケッチをする。スケッチをしながら, 
 「・・・私は,今,凄いところに居るんだな・・」
と実感する。

               <ゴッホ博物館>

■ゴッホ博物館
 ゴッホ美術館に入る。
 館内には,おびただしい数のゴッホ,レンブランドなどの巨匠の名画が飾られている。とても半日程度の時間で鑑賞することはできない。本などで良く引用されている名画の本物が並んでいる。これを垣間見ただけでも,身震いするほど感激する。
 ゴッホの強烈な絵が沢山並んでいる。とてもジックリと見ていられないので,とにかく眼に付く絵だけを拾って,ザッと見て回る。それでも瞬く間に時間が過ぎていく。
 中庭に面した廊下にでる。中庭の床には絶えず水が幕のようになって薄く流れている。緑色の苔がへばり付くように床に生えている。苔も芸術の内かも知れないが,素人の私には,床をタワシで擦って苔を取ってしまいたいという衝動に駆られる。
 案内書によると,この建物は1999年に黒川紀章氏がデザインしたものだという。
 息子の話では,ゴッホ美術館には,連日,沢山の日本人観光客が訪れているとのことである。折から日本はバブルが弾けて大変な不景気である(注:2002年は不景気の真っ直中であった)。それにもかかわらず連日沢山の日本人が訪れるので,息子は,
 「・・・日本のどこが不景気なのか,良く分からない・・・」
と首を傾げる。

            <黒川紀章氏デザインの中庭>

■コンチェルトへボー
 そろそろ一旦帰宅しなければならない。
 13時15分,後ろ髪を引かれる思いで,ゴッホ美術館を出る。美術館の建物に沿って広場に出ると,目の前にコンチェルトへボーの建物が聳えている。
 「・・・なるほど! ここがコンチェルトへボーに根拠地か!」
私はゾクゾクするような気分で感動する。息子が,
 「・・・この間,ここに小沢正弥が来たんだ・・・キップ買ったけど,都合で行けなかった・・・」
と残念がる。

             <コンチェルトへボー>

 13時19分に見学を終えて,息子の車で家に戻る。13時35分に帰宅する。
 これから,軽く昼食を済ませた後,私はアイルランドへ旅発つために,アムステルダム空港へ向かう予定である。
                               (つづく)


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