中高年の山旅三昧(その2)

■登山遍歴と鎌倉散策の記録■
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ロッキー山脈紀行(16):第3日目(3):シルバートンからリッジウェイへ

2010年09月24日 09時50分40秒 | アメリカ;ロッキー山脈

                                     <シルバートンを見下ろす峠

   ロッキー山脈紀行(16):第3日目(3):シルバートンからリッジウェイへ
                      (アルパインツアー)
             2010年8月19日(木)~28日(土)

第3日目:2010年8月21日(土)
 (つづき)

<ルート概要図>



<デュランゴから金鉱の町シルバートンへ>

■デュランゴのスーパーマーケット

 マンゴス町の某レストラン(名前忘れた)で昼食を終えた私たちは,13時48分,専用車に乗って,ルート160号線に沿って,往路を東へ走る.車内は蒸し暑くて,ついつい眠くなる.専用車は丘陵地帯を進む.針葉樹林帯と牧場が交互に現れる.デュランゴに近付くにつれて,平野が開けてくる.
 14時52分,デュランゴ(Durango)市内のスーパーマーケットACE KROGERSに到着する.ここで,15分ほどトイレ休憩.店の入口から右手の奥まったところにあるトイレに向かう.途中の壁に格好の良いSLの絵が描かれている,版画のような絵である.元列車マニアだった私は,暫くの間,格好良いなと見とれている.
 



■デュランゴアンドシルバートン狭軌鉄道
 15時09分,スーパーを出発.ここからルート550号線に沿って北上を開始する.現地ガイドが,
 「これから山道に入ります・・・」
と案内する.車窓から長閑な田園が広がっているのが見える.平野の先には低い山脈がうねうねと続いている.
 やがて,車窓右側に,道路に連れ添うように線路が見え始める.どうやら狭軌のようである.単線.ガイドの説明によると,この線路は鉱石運搬用で,蒸気機関車が貨物を牽引しているとのこと.毎日1往復しているようである(インターネットで調べると,単に鉱石運搬用というだけでなく文化遺産としても重要な施設のようである).
 資料1には,この鉄道について次のような記事がある.
 「デュランゴアンドシルバートン狭軌鉄道(Durango and Silverton Narrow Gauge Railroad;略称D&SNG)は、アメリカ合衆国コロラド州で、デュランゴとシルバートン (Silverton) を結ぶ36 インチ(914 mm)軌間の45 マイル(72 km)の路線を運行している狭軌の保存鉄道である.アメリカ合衆国連邦政府によりアメリカ合衆国国定歴史建造物に指定されており,また米国土木学会により歴史的土木建造物 (Historic Civil Engineering Landmark) に指定されている.
 この路線はもともと、1881年から1882年にかけてデンバーアンドリオグランデ鉄道により,サンファン山地 (San Juan Mountains) にある鉱山へ物資と人を運び込み、金と銀の鉱石を搬出するために建設された.この路線は、デンバーアンドリオグランデ鉄道のアントニト (Antonito) とデュランゴを結ぶ路線の延長であった.カンブレスアンドトルテックシーニック鉄道 (Cumbres and Toltec Scenic Railroad) がアントニトとニューメキシコ州チャマ (Chama) の間を運行しているが,残るチャマからデュランゴまでの区間は廃止されて,撤去されている.
 しかしながら,デュランゴとシルバートンの間の路線は,現在は観光用の旅客輸送保存鉄道であるとはいえ,1881年以来ずっと運行が続いており,アメリカ合衆国では数少ない蒸気機関車の運行がずっと見られる路線である.1981年3月にデンバーアンドオグランデウェスタン鉄道がこの路線を売却して,デュランゴアンドシルバートン狭軌鉄道が設立された.車両の中には1880年代に遡るものもある.冬期にはデュランゴからカスケードワイ (Cascade Wye) まで運行され,夏期にはデュランゴからシルバートンまで運行される.」


■大きな山
 15時24分,踏切を渡る.それから,暫くの間,車窓から線路が見えていたが,やがて車窓から離れていく.
 15時35分頃から,専用車の行く手が次第に急な勾配になりはじめる.車窓からは針葉樹の林が多くなっていくように見える.だんだんと急カーブの登り道になる.
 ガイドの説明によると,例年,10月初旬になると雪が降り始める.雪が多いときには一晩で2メートルもの雪が降り積もることがあるという.
 15時50分,進行方向右手に大きな山が見え始める.ただ,山の名前は定かではない.


■シルバートンを見下ろす峠
 16時04分,私たちの専用車は峠を越えて,見晴らしの良いところで停車する.標高3005メートルの地点である.ここからシルバートン(Silverton)の街並みを見下ろすことができる.谷間の平野に小さな市街地が広がっている.
 私たちは,車外に出て,長旅の背筋を伸ばしながら,シルバートンの鳥瞰を楽しむ.


■シルバートン市街地を一回り
 16時11分,峠から発車,九十九折りの道を一気に下る.
 16時15分,シルバートンの町に入る.
 専用車に乗ったまま,市街地を一回りする.碁盤の目のような道幅の広い道路の両側にアンティークな風貌の建物が並んでいる.高層建築は全くないので,空が偉く秘匿感じる街並みである.
 市内を“ロ”の字型に一回り,5分ほどで,元の場所に戻る.
 資料2では,シルバートンを次のように紹介している(翻訳が面倒なので原文のまま).
  “Welcome to Silverton, Colorado! Official Web site of the Silverton Area Chamber of Commerce”Or, as one local puts it, "Silverton: A gritty little mining town with Victorian pretensions!"
 Once the stomping ground of silver kings and railroad giants, Silverton survives today as one of Colorado's most endearing destinations.
 The Silverton district opened legally to miners in 1874, following the Brunot Treaty with the Utes. An estimated 2000 men moved into the region that year.
  They came from across the U.S., many parts of Europe and even China, to endure severe winters and dangerous mining conditions in their pursuit of the minerals they hoped would make them rich.
 Not all who settled were miners. By 1875 the 100 "sturdy souls" who lived in Silverton proper worked in the post office, sawmills, blacksmith shop, mercantile, newspaper, liquor stores, smelters, or assay office. The town's population grew to 500 by 1876. Life was not easy for any of them. Statistics from Silverton's cemetery note causes of death in early Silverton as 117 from snowslides, 143 from miner's consumption, 161 from pneumonia, 138 from influenza (most in the 1918 epidemic) and 202 from mine accidents.
 For more information on the history of Silverton and San Juan County visit www.silvertonhistoricsociety.org 

<シルバートンの古い街並み>

<オウレイからリッジウェイへ>

■見晴らしの良いところで途中下車

 16時22分,シルバートンを出発する.すぐにまた険しい山道になる.九十九折りの登り坂が続く.
 16時30分頃,進行方向右手の谷間に,金鉱山の竪坑入口が見下ろせる.私は大学で資源工学を学んでいた.そんな関係から,竪坑を見ると,何とも行ってみたい衝動に駆られる.
 16時33分,標高3350メートルの峠を越えて,下り坂となる.途中,見晴らしの良いところで専用車から下車して写真を撮る.
 眼下には,大きくカーブする立派な道路が見えている.
 

■美しい町オウレイを見下ろす
 16時45分,見晴らしの良いところから発車する.
 長い下り坂が続く.そして,私たちを乗せた専用車は,次第に谷間の入り込む.道路は谷間の右岸を高巻きしながら,次第に高度を下げていく.
 17時06分,アメリカのスイスと呼ばれる美しい町,オウレイ(Ouray)を見下ろす(詳しい資料は資料3).資料4のオウレイの記事は以下の通りである(英文のまま).
  “Ouray is located at 38°1′24″N 107°40′20″W38.02333°N 107.67222°W (38.023217, −107.672178)[6], in the San Juan Mountains of southwestern Colorado. It is about 40 miles (64 km) south of Montrose. It is only 10 miles (16 km) northeast of Telluride, but due to the severity of the landscape, the drive is about 50 miles (80 km). Ouray is connected to Silverton and then Durango to the south by Red Mountain Pass which crests at just over 11,000 feet (3,400 m). The drive along the Uncompahgre River and over the pass is nicknamed the Million Dollar Highway, although the exact origin of the name is disputed. Yankee Boy Basin, located a few miles from town, boasts a beautiful spectacle called Twin Falls.”According to the United States Census Bureau, the city has a total area of 0.8 square miles (2.2 km²), all of it land."




■リッジウェイに到着
 私たちの専用車は,坂道を下って,すぐにオウレイの市街地を通過する.ほんの数分で広々とした平原にでる.
 そして,17時25分,リッジウェー(Ridgway)のチペタサンロッジ(Chipeta Sun Lodge)に到着する.


                            (つづく)

[参考資料]

資料1:
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%87%E3%83%A5%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B4%E3%83%BB%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%89%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%AB%E3%83%90%E3%83%BC%E3%83%88%E3%83%B3%E7%8B%AD%E8%BB%8C%E9%89%84%E9%81%93
資料2: http://www.silvertoncolorado.com/
資料3: http://digital.publicationprinters.com/magazine/?i=28612&pre=1
資料4: http://en.wikipedia.org/wiki/Ouray,_Colorado


「ロッキー山脈紀行」の前回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/423b1d38416dda3f3792adb15de71130
「ロッキー山脈紀行」の次回の記事
http://blog.goo.ne.jp/flower-hill_2005/e/575deb6ee5d01f2a297cc0dbb14072ae



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