震災後の子どもの貧困対策を NHKニュース
東日本大震災と子どもの貧困について考える集会が東京で開かれ、震災で親が失業するなどした子どもたちが経済的に困窮することがないよう、支援のための仕組みや新たな法律を求める声が相次ぎました。
東京・新宿で開かれたこの集会は、子どもの貧困問題に取り組む市民グループが開いたもので、被災地で子どもを支援する団体の代表など120人が参加しました。会場では、被災地の子どもたちの厳しい生活が報告され、宮城県の高校教諭は「学校が被災し、遠方の高校の校舎を借りて勉強している生徒の中には、電車通学の費用が払えず高校に寝泊まりしている子どももいる」と報告しました。また、岩手県や宮城県で子どもの支援を続けるグループは「夏休みに入って学校の給食がなくなると、親が日中自宅にいないために昼食を食べられない子どもが出てくる可能性がある」と報告しました。そのうえで、今回の震災で親をなくしたり親が失業したりした子どもたちが経済的に困窮し、社会の中で孤立することがないよう、支援のための仕組みや新たな法律が必要だという声が相次ぎました。この集会を主催した立教大学の湯澤直美教授は「すでに高校進学をあきらめる子どもも出始めている。法整備と同時に給付型奨学金の創設を国と自治体に働きかけていきたい」と話しています
東日本大震災と子どもの貧困について考える集会が東京で開かれ、震災で親が失業するなどした子どもたちが経済的に困窮することがないよう、支援のための仕組みや新たな法律を求める声が相次ぎました。
東京・新宿で開かれたこの集会は、子どもの貧困問題に取り組む市民グループが開いたもので、被災地で子どもを支援する団体の代表など120人が参加しました。会場では、被災地の子どもたちの厳しい生活が報告され、宮城県の高校教諭は「学校が被災し、遠方の高校の校舎を借りて勉強している生徒の中には、電車通学の費用が払えず高校に寝泊まりしている子どももいる」と報告しました。また、岩手県や宮城県で子どもの支援を続けるグループは「夏休みに入って学校の給食がなくなると、親が日中自宅にいないために昼食を食べられない子どもが出てくる可能性がある」と報告しました。そのうえで、今回の震災で親をなくしたり親が失業したりした子どもたちが経済的に困窮し、社会の中で孤立することがないよう、支援のための仕組みや新たな法律が必要だという声が相次ぎました。この集会を主催した立教大学の湯澤直美教授は「すでに高校進学をあきらめる子どもも出始めている。法整備と同時に給付型奨学金の創設を国と自治体に働きかけていきたい」と話しています