40のハディース(14)
預言者(彼に平安がありますように)は言われました。
《自分自身を愛するように兄弟を愛すまでは、誰一人信者ということはできない》
アル=ブハーリーとムスリムの出典
このハディースは、ムスリムの基本、基礎を示しています。
自分のして欲しいと思うことを、他人にしてあげること。
ムスリムの行動は、この上に立っています。
こうすることによって、イスラーム社会は、人々が愛情の絆で結びつき、信頼しあうことができ、人と公平につきあい、安心して幸せに生きていく事ができます。
それは、自分より他人を優先する、「利他主義」の上に成り立っています。
自分よりも相手を優先すること、が利他主義です。
イスラームの教えというのは、利他主義の教えです。
その反対が、自分にだけ良い事を望み、他人にそれを望まない、もしくは、自分だけに良い事を望み、他人にそれがもたらされると、ねたんだり、嫉妬したりする、自分だけがよければいいという、「利己主義」の上に成り立つ社会です。
こういう社会は、人々の間に、憎悪がはびこり、信頼関係が築けず、周りの人々が敵のような社会になってしまいます。
それは、信仰の無い社会であり、自己中心的な社会です。
イスラームは、私達が、そうならないように、と教えてくれています。
アッラーは、人々の間に憎悪がはびこることを禁じます。
ハディースで、ムスリムの兄弟を嫌う事ほど大きな罪があるだろうか、というのを聞いたことがあります。
ムスリムは、自分自身を愛すように、兄弟を愛すよう努力しなければいけません。
でも、ムスリムであっても、中には、あなたに対してひどい事をする人がいるかもしれません。
悪意を持って、あなたにひどいことをする人もいるかもしれません。自分に害を与えるムスリムを、どうやって、愛すことができるのでしょうか??
(→人を許すことへ続く)
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