一分の隙も見当たらない、満天の曇り空。
暗く低くのしかかるような圧迫感マシマシの景色ですが、それでも今朝は割とカラッとした南風が心地よい涼を運んでいた川っぺりでした。
相変わらず鳥成分が低めな川っぺり上空で、突如激しい空中戦が勃発します。
三羽のカラス隊と、ブサさん(ハヤブサ)による遭遇戦が発生していた模様。
そのままブサさんが少し加速すればカラス隊を容易に振り切ってしまえそうな場面が何度もありましたけれど、そのようにカラス隊が遅れ始めるとブサさんはワザと減速していたようにも見えます。
そんな彼らの争いはなかなか収まりそうもなく、やがて彼らの争いの舞台が私の視界から外れて行きました。
それからしばらくすると。
先ほどとは別個体と思われる、もう一羽のブサさん登場。
今回写真は撮り逃してしまいましたが、こちらのブサさんはカラス隊に邪魔されることもなく、易々と何かの小鳥(恐らくツバメ)を捕獲していたように見えました。
そして、ふと思います。
どうやら先の個体が近場のカラスたちの注意を引いている間に、後の個体が安全に食事にありつくという一種の陽動作戦、連携プレーだったのかもしれませんね。
一連の騒動を私と共に傍観していたヒヨちゃん(ヒヨドリ)も、どこかホッとしたような様子を見せたあと、近くの梢からそっと飛び立ちました。
生きとし生けるものが幸せでありますように。
230 拝