飛んだ!
そりゃま、落ちてるんですけどね、感覚としては完全に飛んでいる。
スーってのがあるかなって思うでしょ? ない、全然ない。
(エレベーターとかジェットコースターとかのスーってやつ)
下からもの凄い勢いの突風が吹き上げ続けている感じです。
飛んでるのよ、自力で飛んでる感じ。
え?気分?
飛行機から飛んだ瞬間からずっとね、ずーっとこれ。
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
もうめちゃめちゃ
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」です。
でもちゃんと見えてるのよ、
澄んだ空と丸みを帯びた緑の大地と地平線の景色。
うっわー、ちきゅーやー!!!!
さて高度計見るともうパラシュート地点だ。
背中の人によかですか?と合図してから、思いっきりひもを引いた。
そしたら、
「ずぼおぼぼおおおおおおおごるぉおおおおおおおお」
と、激しい音と共に、ひきちぎられるかと思うほどの勢いで
身体が上へ引き上げられていきました。(感覚よ)
それが何秒か続いたと思ったら、突然…
「…………。」
ぴたっと、世界のすべてが停止した。
まるでビデオの停止ボタンを押したかのごとく。
音も消えた。完全に止まった瞬間という不思議な体験。
で、
気がついたら、 ふわーり ふわーり と空をとんでいた。
今度は自力じゃなくて何かつけて飛んでる感じ。(何かってパラシュートですけど)
ゆっくりで凄く気持ちいい。
風の音だけがする。
いや、実は正確には風の音だけでは無い。
あたくしの「叫び声」が響きわたっている事実にここで気づくのであった。
一体いつから叫んでいたのだろう。飛んだ最初からかな…。
わかんないけど、ともかくもあたくしは叫んでいた。
それは奇声。意味のない言葉。
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!」を
あらわしたかったのかしらねえ。
止められず、別に止めようともせず、奇声は続く。
背中の人になんとか「これは素晴らしいね!」
という事を伝えようと喋ってみるのだが、うまく言葉にならん。
(ま、もともとしゃべれないが…)
そんなこんなしている間に、どんどん地面は近づいてきて…
あらよ~~~~~~~~っと着地!無事生還。
地面の感じもまた新鮮!興奮覚めやらず、
分離した背中の人に感謝のハグ&意味不明の英語を浴びせる。
そして先に降りてた仲間達とワーワーとハグ大会。
とにかく喜びをあらわしておりました。
ひとしきりはしゃぎ終わって、先に降りていた仲間達に並んで腰をおろす。
身体も心もクールダウン。
ぼーっとなーんにも考えず、ただ広がる草原を眺めていた。
そうすると、すーーーーっと、自分の中心に何かがおさまって、
とんでもなく静かな気持ちになった。
まるで悟りましたっちゅー位に、なんとも穏やかな心地よ。
言葉もなく、染みるような幸せを味わう。
そしたらね、突然どこかから、針でさした様な
ちいさいちいさい音が聞こえてきた。
「A………」みたいな。
気のせいかな?と思ったけど、やっぱり聞こえる。
心無しかさっきより音が大きい。
今度はKとかYとかGとかも入ってる感じのA。(要は何か解らん)
何だろう?ってキョロキョロしていると、隣に座っていた先に降りた人が
黙って親指を、くいくいっと空へ向けた。
見上げると………………なんか点が見える。
じーっと見ると、やっぱり見える、あ!さっきの音もする。
点は段々大きくなる、音も段々大きくなって今度ははっきり聞きとれる。
「YAAAAAgyuaaaKAKYOOooooooooGYAWOoooWiiiiiiiii!」
…奇声であった。
そう、次の人です。今飛び降りたのね。
あのねえ、空って何にもないから音とおるのよー。
姿見えるより早く声が聞こえるほどなのよー。
静かな静かな禅道場みたいになってる草原へ、けたたましい何かが近づいてくる。
あたくしも今さっき、ああやって降りて来ていたのだね。
なんともマヌケな光景なのですが、気持ちはわかる。
そして、涙にじますほど興奮している次の人は無事着地。
その後背中の人とハグをして、あたくし達にかけよりハグ大会。
あーだこーだと色んな言葉を興奮しながら放ち続けている。
あたくし達はうんうん、と一通り聞く。
それから、まあまあこちらへ座って一休みしなさいな、と促す。
興奮に横隔膜をひきつらせたままの次の人は、でも素直に座る。
そして、ものの数分で、悟り道場の会員になっている。
まったく不思議だ、皆そうなる。
そんでね、また、ちいこいちいこい「A……」が聞こえてね。
さっき座ったばかりの人がキョロキョロし始めるの。
今度はあたくしが黙って親指を空に、くいくいってするの。
そんな事を皆が終わるまでくりかえしておりましたとさ。
わっはっは。
(いやはや長くなった、まことにすんません。)
そりゃま、落ちてるんですけどね、感覚としては完全に飛んでいる。
スーってのがあるかなって思うでしょ? ない、全然ない。
(エレベーターとかジェットコースターとかのスーってやつ)
下からもの凄い勢いの突風が吹き上げ続けている感じです。
飛んでるのよ、自力で飛んでる感じ。
え?気分?
飛行機から飛んだ瞬間からずっとね、ずーっとこれ。
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
もうめちゃめちゃ
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」です。
でもちゃんと見えてるのよ、
澄んだ空と丸みを帯びた緑の大地と地平線の景色。
うっわー、ちきゅーやー!!!!
さて高度計見るともうパラシュート地点だ。
背中の人によかですか?と合図してから、思いっきりひもを引いた。
そしたら、
「ずぼおぼぼおおおおおおおごるぉおおおおおおおお」
と、激しい音と共に、ひきちぎられるかと思うほどの勢いで
身体が上へ引き上げられていきました。(感覚よ)
それが何秒か続いたと思ったら、突然…
「…………。」
ぴたっと、世界のすべてが停止した。
まるでビデオの停止ボタンを押したかのごとく。
音も消えた。完全に止まった瞬間という不思議な体験。
で、
気がついたら、 ふわーり ふわーり と空をとんでいた。
今度は自力じゃなくて何かつけて飛んでる感じ。(何かってパラシュートですけど)
ゆっくりで凄く気持ちいい。
風の音だけがする。
いや、実は正確には風の音だけでは無い。
あたくしの「叫び声」が響きわたっている事実にここで気づくのであった。
一体いつから叫んでいたのだろう。飛んだ最初からかな…。
わかんないけど、ともかくもあたくしは叫んでいた。
それは奇声。意味のない言葉。
「!!!!!!!!!!!!!!!!!!」を
あらわしたかったのかしらねえ。
止められず、別に止めようともせず、奇声は続く。
背中の人になんとか「これは素晴らしいね!」
という事を伝えようと喋ってみるのだが、うまく言葉にならん。
(ま、もともとしゃべれないが…)
そんなこんなしている間に、どんどん地面は近づいてきて…
あらよ~~~~~~~~っと着地!無事生還。
地面の感じもまた新鮮!興奮覚めやらず、
分離した背中の人に感謝のハグ&意味不明の英語を浴びせる。
そして先に降りてた仲間達とワーワーとハグ大会。
とにかく喜びをあらわしておりました。
ひとしきりはしゃぎ終わって、先に降りていた仲間達に並んで腰をおろす。
身体も心もクールダウン。
ぼーっとなーんにも考えず、ただ広がる草原を眺めていた。
そうすると、すーーーーっと、自分の中心に何かがおさまって、
とんでもなく静かな気持ちになった。
まるで悟りましたっちゅー位に、なんとも穏やかな心地よ。
言葉もなく、染みるような幸せを味わう。
そしたらね、突然どこかから、針でさした様な
ちいさいちいさい音が聞こえてきた。
「A………」みたいな。
気のせいかな?と思ったけど、やっぱり聞こえる。
心無しかさっきより音が大きい。
今度はKとかYとかGとかも入ってる感じのA。(要は何か解らん)
何だろう?ってキョロキョロしていると、隣に座っていた先に降りた人が
黙って親指を、くいくいっと空へ向けた。
見上げると………………なんか点が見える。
じーっと見ると、やっぱり見える、あ!さっきの音もする。
点は段々大きくなる、音も段々大きくなって今度ははっきり聞きとれる。
「YAAAAAgyuaaaKAKYOOooooooooGYAWOoooWiiiiiiiii!」
…奇声であった。
そう、次の人です。今飛び降りたのね。
あのねえ、空って何にもないから音とおるのよー。
姿見えるより早く声が聞こえるほどなのよー。
静かな静かな禅道場みたいになってる草原へ、けたたましい何かが近づいてくる。
あたくしも今さっき、ああやって降りて来ていたのだね。
なんともマヌケな光景なのですが、気持ちはわかる。
そして、涙にじますほど興奮している次の人は無事着地。
その後背中の人とハグをして、あたくし達にかけよりハグ大会。
あーだこーだと色んな言葉を興奮しながら放ち続けている。
あたくし達はうんうん、と一通り聞く。
それから、まあまあこちらへ座って一休みしなさいな、と促す。
興奮に横隔膜をひきつらせたままの次の人は、でも素直に座る。
そして、ものの数分で、悟り道場の会員になっている。
まったく不思議だ、皆そうなる。
そんでね、また、ちいこいちいこい「A……」が聞こえてね。
さっき座ったばかりの人がキョロキョロし始めるの。
今度はあたくしが黙って親指を空に、くいくいってするの。
そんな事を皆が終わるまでくりかえしておりましたとさ。
わっはっは。
(いやはや長くなった、まことにすんません。)