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リッキー・りさ・ニシザーのお部屋。
うた歌いで、ライダーで、庭師エッグです。

『この世は冗談だ』

ピアフと美輪さんと観音様(その2)

2006年09月29日 23時08分53秒 | リキ日記
ちょうど10年前になります。
美輪さんが17年ぶりに再演するという舞台、
「愛の讃歌/エディット・ピアフ物語」を見たのは。

文化の日くらいだったよ。
大阪の厚生年金の中ホールだな。
その後、タイ料理を食べた事まで覚えている。とても素敵な日だったな。
なーんか魔法にかかったみたくなってた。

美輪さんの舞台を見るのは全く初めてだった。
そしてピアフについても“波瀾万丈だった歌手”くらいの知識しかなく、
曲もとりたてて聴いた事はなかった。
けどなんかどうしても見たくなって見に行ったのだった。



吃驚した。

あたしゃこの舞台を見て“芸能”ってヤツそのものの見方が
変わったといっても過言ではない。
「へー、こんなやり方があるのかー!」って、美輪さんの凄さに敬服。

舞台いっぱいに、美輪さんの哲学や美学が実に解り易く描かれていた。
本を一冊読んでもらうよりも、講演を三時間聴いてもらうよりも、
もっと自然にしかも美しく深く伝わっていく…その事に本当に感服した。
なんというかなあ、その舞台の全てが美輪さんの愛のかたまりだったな。
もちろん内容にも感動したよ。

そしてそのお芝居の内容というのが、
美輪さんが心から愛している偉大な歌手「エディット・ピアフ」の人生だったのです。

そうして、そこであたくしは美輪さんが演じ、そして歌うピアフに出会ったのでした。
正直、その頃の私には美輪さんの歌唱法は自分の生理に合うものでは無くて、
だから初めこそ違和感を感じていたのですが、
流石、舞台の力は凄まじく、すぐに気にならなくなりぐいぐいと引き込まれていきました。

美輪さんが、あの小さなピアフに見えて来るから、本当に不思議です。

そして物語の見せ場でもあります一部のラストのシーン(二部構成の芝居でした)。
ピアフが「愛の讃歌」を歌うシーンなのですが、そこでとんでもないモノを、
あたくしは見ちゃったのだった。



(つづく…)

うーん、ひっぱるなあ、ごめん!足りんかってん…