秋祭り の つづき

産土様とあたくし達の関係は、
まあざっくり言うと母と子みたいなものかしら。

あたくし達が頼もうが頼むまいが、意識しようがしまいが、
産土様の方はあたくし達を常に守ってくれておりますのよ。
自分の管轄の人間を守るのは当然の事なのですの。

管轄ってのはね、その土地。地区。
あたくしが生まれたのは高知市の朝倉。
そこの産土神社は朝倉神社。
現在は東京の杉並区のとある場所、あたくしのアパートのある町を
担当している産土様にお世話になっています。

あのねえ、区役所みたいなもんかな。
だから住民票うつすみたいなもんでね、引っ越したら
ちゃんとその土地の産土様には、ご挨拶しにいって、
しっかり守っていただいた方がいいですよ。

別にいかなくても引っ越したら自動的に氏子なんですけどね、
やっぱりちゃんとしないとね。
挨拶といっても、そんな大袈裟な事ではございません。
お参りするだけ。
「はじめまして、今度こちらの何丁目何番地何号室へ
越して参りました○○○○と申します。よろしくお願いします。」
と手をあわせるだけで大丈夫。

お願いとかもね、産土神社へお参りするといいですよ。
安心して甘えられる神様が産土様なのです。
神様の世界への確かな窓口。

みょうな言い方になりますけれど、有名な神社に参ったとしても
有名な神様には会えるとは限らないのよねー。
たとえお会いできたとしても、御縁もそんなになかったとしたら、
「ん？あなたはだーれ？」みたいな空気なることもあろうかと思われます。

別に行ってもいいんですよ。
でもね例えば初詣とかもね、有名な神社へ観光がてら行く事もあるかと思いますけど、
まずは産土神社へお参りするのが筋というもの。
そんでその後に、行きたければどこでも行けばよろしいと思います。
他へいったらいかんという事では全く無いし、御用事があることもありますし。

あたくしも行きますよ、いろんな神社。特に若い頃は行きまくった。
用事があったわけではないですけど…。
あたくしの個人的趣味というか勝手な好奇心からです。ミーハーですわ。
有名な所へお参りした方が、何だか自分が高級になったような気がしたし、
得したような気がしたもんです。

でもいろいろ勉強するうちに、自分の産土様を放ったらかしにしといて、
よそばかり遊びにいくのってちょっとちゃうなあと思うようになりました。
今は毎朝必ず産土様のとこいってから仕事に行ってます。

今でも遠くの有名な神様のところに行く時には、ちゃんとご挨拶できるかしらとか、
やっぱりちょっと緊張するんですけれど、
日々ね、産土様と仲良くしていると、ありがたい事にその方法というか
スタンスの取り方も勘が良くなったような、少しは上手くなれたような気がする。
（まあ、気のせいかもですが。）

行く前に産土様に報告してるので、もしかして通してくれてることもあるかもしれない。
何かと面倒みてくれてるでしょ。ほんとありがたい。

よくわかんない文章かもしれませんけども、とにもかくにも
産土様とは仲良くしておいた方がよいですよ～。

♪むーら鎮守のかーみさっまの～
ってね、必ずどこに住んでてもそこの土地土地におられますからね、
転勤族の中には、自分の現在の産土神社を知らない人もけっこういる。
調べておいた方がいいですよー。
確か神社庁に住所を言って尋ねれば簡単にすぐ教えてくれたです。

１００の有名神社へ参るよりも、
１００回自分の産土神社へお参りする事をお勧めいたしますわ。
ま、地味ですのでレジャーにはならないかもですけど。

でも産土様の事を知れば知るほど、ありがたいのでした。
なんにもたいした事しなくてもいい、産土様と仲良くさえしていれば
もう立派に神道していますよ、ってくらいの感じなんですよー。

みんなで自分達の産土様を盛り上げていきましょうね。
世界に幸せがいっぱいいっぱい増えるように。
皆がピカピカになるように。

わははー。