「原因は異例の構造物」悲劇を生んだ異常な滑走路

2025年01月03日 13時53分47秒 | Weblog

「原因は異例の構造物」悲劇を生んだ異常な滑走路、航空専門家が指摘したチェジュ航空事故の決定的原因とは?

航空専門家のデイビッド・リアマウント氏が、先月29日に発生したチェジュ航空事故の原因について言及した。

事故は午前9時3分頃、タイ・バンコク発務安(ムアン)行きのチェジュ航空7C2216便が、ムアン国際空港で胴体着陸を試みた際に構造物と空港の外壁に衝突し爆発する事故が発生した。

搭乗者181人中179人が死亡する大惨事となり、韓国の旅客機が着陸に失敗して衝突・爆発したニュースは、国内外のメディアで一斉に緊急報道された。

29日(現地時間)、航空専門家リアマウント氏は英メディア「スカイ・ニュース」のインタビューで「コンクリート壁がなければ、着陸装置が故障しても飛行機は滑走して停止していたはずだ」と指摘した。

さらに「滑走路端の誘導システムを支える壁への衝突が、事故の決定的な要因だった。そのような構造物が設置されていること自体、重大な過失であり犯罪に近い」と厳しい見解を示した。

リアマウント氏は「着陸時の速度が時速321kmと高速だったにもかかわらず、着陸滑走が終わる時点では機体に大きな損傷はなく、火災も発生していなかった」とし、「しかし、航空機が丘に衝突して火災が発生し、搭乗者が命を落とした」と付け加えた。

また、着陸自体は安定していたため、地上着陸後も生存の可能性は高かったが、結果的にコンクリート壁の存在がさらなる大きな惨事を招いたと分析した。

一方、事故の決定的原因とされる構造物は、夜間や視界不良時に操縦士の着陸を支援する計器着陸システム(ILS)の一部であるローカライザーだ。

ローカライザーは、滑走路の端から電波を発信し、航空機が滑走路中心線に沿って着陸および走行できるよう誘導する装置として知られている。

30日、国土交通省は政府世宗庁舎で行われた「ムアン旅客機事故関連ブリーフィング」において、他の空港にもコンクリート構造の方位角施設が存在することを説明した。

しかし、一般的なローカライザーは鉄骨構造で設置されることが多いが、ムアン空港ではコンクリートで構成された丘の上に設置されており、これが惨事を引き起こした一因と推測されている。

これに対し、国土交通省航空政策のチュ・ジョンワン室長は「方位角施設は任意に設置できるものではなく、設置規定がある」とした上で、「事故との関連性については慎重に調査する方針だ」と述べた。

                        甲南タイムズ

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