だいぶん片付いてはきたが、まだ解体していない建物が残っていて、
壊れた物の破片や廃車なども分別されて積まれていた。(2016/6/6)
そんな中で、海から少し離れた場所に、仮設の商店街が出来ている。
志津川には「南三陸さんさん商店街」が、歌津には「伊里前復幸商店街」がある。
丁度、昼時に志津川に着いた。
ウニたっぷりの「キラキラ丼」が売り出し中だったけれども、ウニも魚もめかぶも乗った海鮮丼を昼餉にした。
確かに、新鮮な魚の真ん中で黄金色のウニがよく映え、きらびやかだ。満足。
食後に、一通り廻って土産を買う。
志津川のマダコ、リアスの秘伝笹かまぼこ、わかめロールケーキと、地場の産物を十分に活かした品が手に入った。
マダコは弾力があり、味が濃い。
貝を食べているタコだけに、貝の旨味がその身に染みているようだ。
山内鮮魚店さんでは、秘伝の汁で塩茹でするという。これが、タコの旨味を活かす、絶妙の塩加減だった。
そのまま切って刺身にするが、3分の一は、ぶつ切りにして甘辛く煮てご飯に混ぜ、タコ飯にしてみた。
香り良く、タコの旨味が十分に染みて旨い。
我が連れ合いが、大層喜んだ。
「さんさん商店街」を廻った後、隣の歌津に向かい、「伊里前復幸商店街」に入った。
歌津の伊里前は、かつての集落の背後に田束山(たつがねさん)がある。
流された町の跡で、田束山への道を標す下の斜面に、たくさんの折鶴が飾られているのを見た。
「感謝」がいっぱいに表れ、復興への思いを強くするような光景だった。