気仙沼湾を南へ回ると、魚市場前に出る。
そこには「海の市」があった。
上階に「リアスシャークミュージアム」があり、階下は氷の水族館や買い物と食事が出来る市場である。
ミュージアムは、水槽に小さな鮫がいたり珍しい鮫の卵があったり、標本や解説が良くて面白かったし、市場は賑わっていて楽しかった。震災前に何度か行った思い出の場所だ。
震災前:2014/7/14
震災の数ヵ月後に行った時は、駐車場に船が乗りあがって様々なものが散乱していた。
建物の1階が空洞で寂しく思った。
震災後:2011/12/29
気仙沼の町は、次第に解体が進んで更地が増えていき、傍らで仮設の商店街が増えていく。
そして今年2013年の8月。
あの「海の市」と「リアスシャークミュージアム」は、表がすっかり片付いて、何となく建物も安堵して明るくなったように見える。
この後はどうなるのだろうと思っていたが、最近になって良い知らせを知った。
現在:2013/8/17
修復して、「海の市」を再開するという。来年2014年の3月に再開するのが目標だ。
この建物は頑丈だった。壊れはしたが、あの津波にも耐え、また使えるという。
残念ながら、小さな鮫たちは命を落としたが、上階では残ったものもあるそうだ。
思い出の場所が消えずに残った。また装いを新たにして、迎えてくれるのが楽しみだ。
町の賑わいを取り戻すために、様々な協力を得ながら、ここも一歩一歩前進している。