<前回からの続き>
昼過ぎても一向に雨風が止む気配がない。こんな時には場所を変えようと
霞ヶ浦を後にして涸沼に向かった。涸沼はシジミ漁が盛んに行われている汽水湖、
日本のシジミ3大産地ー宍道湖、十三湖、涸沼となっているそうだ。
涸沼南東部にある網掛公園にやってきた、雨は弱くはなってきている。
こんな地元の人が通りかかったが、何の漁をする人なんだろう。
葦の中に潜んでいるのはオオジュリン
沼の中ほどにはキンクロハジロ
対岸の親沢公園に移った。
雨はやみ、時折陽がさすようになってきた。
これは珍しいアオサギ、マガモ、ユリカモメが仲良く日向ぼっこだ。
近くの涸沼自然公園まで足を伸ばした。閑散としている。
ダイサギ
小高いところに登ってみた。
やや終わりかけの梅林の中にはジョウビタキ♂
今夜は水戸に泊まる予定。道路沿いの回転寿司屋で握りセットを買った。時間があったので
大洗の神磯ノ鳥居を見に行く。朝日が有名な場所だが、夕暮れもなかなか良い。
翌朝は打って変わっていい天気。ホテルの近くの千波湖を散策する。左側が偕楽園、右には
水戸芸術館の曲がりくねったビルが小さく見える。
湖面はおさまりかえっていて、水鳥たちも眠ったまま。
黄門様の銅像の前で何かの踊り、剣舞?の練習をしていた。
偕楽園まで足を伸ばした。
朝早いので好文亭は閉門中
眼下の梅林
やや終わりかけの梅にはメジロが来ていた。
再び涸沼の親沢公園へ移動
登ったばかりの春の日差しが煌めいている。
トビ
実は今回の旅の本当の目的は涸沼に来ているらしいオオワシ。それに会いたくて昨日訪ねた
網掛公園に再びやってきた。
空を見上げるとミサゴが飛んでいく
そのはるか上空に数羽の群れが見える。右下の一羽だけやや体が大きい。
もしかしてオオワシではないかと期待は高まる。
やや近づいてきてオオワシとわかった。近くを飛ぶトビより一回り以上体が大きい。
オオワシは日本には冬鳥として主に北海道に渡来する。猛禽類の中では日本最大で、黒と白のコントラストが
美しく、嘴と足は黄色。北海道東部では群れで見ることもできるが、本州でオオワシが見られる所は
ごく限られている。ここ涸沼には数年来渡来しているようで、今年も来ている情報を得てやってきた。
残念ながら、なかなか近くには飛んできてくれない。
暫らく上空を旋回していたが、漁をする気配はなくそのままトビとともに飛び去ってしまった。
もう少し近くでとか、できれば魚を捕まえる瞬間を見たいとか、そんな思いはあるものの
1泊2日の短い時間の中で、お目にかかれただけでも良しとすべきなのだろう。
少しは海鳥を見たいと思って、帰りは鹿島灘海浜公園に寄った。
が、どうやらここはファミリー向けの海浜キャンプ場などが主で、探鳥地ではなかったようだ。
でも中にある販売所は地場産の農産物や海産物は安くて新鮮だった。
一泊二日の短い旅だったにもかかわらず、念願のオオワシにも出会えた。見られた鳥の種類としては
やや物足りないが、まぁ満足できる旅だったとしよう。