先週末はF1イギリスGPでした。
今回初めてスプリント予選レースなるものが行われました。
F1は通常、
1日目…フリー走行1回目・フリー走行2回目
2日目…フリー走行3回目・予選
3日目…決勝
です。
フリー走行はセットアップを確認するための練習走行で順位は競いません。
予選は決められた時間内に1周のラップタイムを競います。
Q1で20台→上位15台、Q2で15台→上位10台とふるい落とされます。
Q3でトップタイムを出したドライバーが決勝のポールポジションを獲得し、以下タイム順にスタートグリッドが決まります。
正直、私のようなド素人にはフリー走行はたいくつです。
見ててもマシンの形状や仕上がり具合はさっぱりわからないし、速いタイムを出しても他のチームが力を隠している場合もあるので喜べないし。
そんな人が多いと思ったのか、FIAがF1をもっと面白くしようとスプリント予選レースを導入したみたいです。
1日目…フリー走行1回目、予選
2日目…フリー走行2回目、スプリント予選レース
3日目…決勝
これだといずれの日も予選かレースがあるわけで、3日間通してお客さんに興奮してもらおうということらしいです。
スプリント予選レースは決勝と同じく同時スタートで決められた周回で順位を争います。
決勝は約300kmですが、スプリント予選レースは3分の1の約100kmです。
タイヤ交換の義務もなく、所要時間は約30分程度。
1日目の予選は通常の予選と同じように行われ、その予選の結果でスプリント予選レースのスタートグリッドが決まります。
スプリント予選レースの1位には3ポイント、2位に2ポイント、3位に1ポイントが与えられます。
で、スプリント予選レースの順位がそのまま決勝のスタートグリッドとなります。
今回のイギリスGPでは、予選の1位はメルセデスのハミルトンでした。
僅差の2位がレッドブルのフェルスタッペン。
翌日がF1初のスプリント予選レース。
スタート直後にフェルスタッペンがハミルトンを追い越しそのままフィニッシュ。
1位フェルスタッペン、2位ハミルトン、3位ボッタスという順位でした。
スプリント予選レースの前は決勝のようなセレモニーもないし、もちろん表彰式もありませんが、トップ3になったドライバーが車に乗り込んでサーキットをパレードしながらインタビューを受けていました。
そして決勝です。
ポールポジションのフェルスタッペンがスタートを決めなんとかトップをキープしますが、ストレートスピードのあるハミルトンが接近して1周目から激しいポジション争いが繰り広げられていました。
1周目のターン9でハミルトンが後方から追い越しを試みますが、ここでハミルトンの前輪とフェルスタッペンの後輪が接触し、フェルスタッペンのマシンはコースアウトしてバリアに激しく衝突してしまいました。
マシンは大破。
フェルスタッペンはなんとか自力でマシンから降りたものの、メディカルスタッフに支えられないと歩くこともままならない様子でとても心配でした。
フェルスタッペンはリタイアとなります。
マシンの撤去とバリアの修復のためレースは赤旗中断。
赤旗中はタイヤ交換も自由だし、形状が同じならパーツ交換もできるみたいです。
ハミルトンのマシンは軽い損傷だったのでこの間にパーツも交換してそのままレース続行できました。
約30分間の中断の後レース再開。
フェルスタッペンとハミルトンの接触の隙にトップに躍り出たフェラーリのルクレールが先頭です。
ハミルトンにはフェルスタッペンとの接触に非があると判断され10秒のタイムペナルティが科されました。
ルクレールのことはとくに好きでもなんでもないけど、今回ばかりは応援しました。
ルクレールもがんばったのですが、最後はハミルトンにかわされ、結局優勝はハミルトン。
優勝したのは100歩譲っていいとしましょう。
接触事故もペナルティが科されたハミルトンが悪いとはいえ、レースインシデントとしましょう。
私が気になったのはフィニッシュ後のハミルトンの振る舞いです。
ウィニングランというのでしょうか、サーキットをゆっくり走る時にイギリス国旗を振り回し、コースアウトして観客席の方に寄ったり、車を降りてからもあいかわらず国旗を振りながら走り回り、ハリウッドスターと喜び合ったり、それはもうすごいはしゃぎっぷりでした。
今回ハミルトンの母国イギリスでの開催ということで観客も大半がハミルトンファンで大盛り上がりでした。
その頃フェルスタッペンはヘリコプターで市内の病院に運ばれチェックを受けていたんです。
優勝インタビューで接触のことを聞かれるとハミルトンは「あれはレースインシデントで、フェルスタッペンに謝る必要があるとは思わない」と言ってました。
でもペナルティが科されたということは事故の責任はハミルトンにあるとスチュワードが判断したということです。
自分に責任がある事故で相手はリタイアし病院送りとなって、それで自分は優勝。
もちろんレースに全力を注いで優勝したのはすばらしいけど、ちょっと控えめに喜ぶとか相手を心配するとかもう少しスポーツマンシップのある言動ができないのかなと思ってしまいました。
フェルスタッペンのチームメイトのペレスはスプリント予選レースでスピンしてしまい、決勝は最後尾スタートだったものの10位まで挽回していましたが、最後にファステストラップポイントをハミルトンに持っていかれないために、ピットインして新品のソフトタイヤに履き替えてファステストラップを獲りハミルトンの1点加算を阻止しました。
結果入賞を逃すこととなりましたがフェルスタッペンのワールドチャンピオンのために自分は犠牲になったんですね。
いいチームメイトです。
あとレースと関係ないのですが、アストンマーティンのベッテルは今回40周でマシントラブルによりリタイアとなってしまいましたが、レース後スタンドで大量のゴミ拾いをしている映像を見ました。
過去4度のワールドチャンピオンであり34才のベテランですが、これぞ紳士ではないでしょうか。
レース以外でも手本となる素晴らしいドライバーだと思います。
次戦は2週間後のハンガリーGPです。
連勝が続いていて圧勝するレースはたいくつだなんて言ったこともありますが、たいくつでもなんでもいいです。
ハミルトンを寄せ付けることなく圧勝してほしいです。
ちなみにF1会はありませんでした。
みんな忙しいみたいで…