nekoはひとりで旅に出る。。。

何故ひとりで?ひとりが好きなんですよねぇ。会社員生活の限られた時間の中での世界女一人旅です。

F1日本グランプリ 13

2022-11-07 | 国内旅行 2022年10月 三重

PM4:20、レース再開。
セーフティカー先導の後、ローリングスタート。
ローリングスタートの方が接触が少なくて安全です。



トップはフェルスタッペンのまま。



あいかわらず水しぶきがすごくて視界は悪いです。

再スタート直後、ベッテルとラティフィがウェットタイヤからインターミディエイトタイヤに履き替えます。
(ウェットタイヤは深溝で完全雨用、インターミディエイトタイヤは浅溝でウェットとドライの中間用)
2台は最速タイムを出し、路面はインター向きと判断した上位勢も翌周インターに替えました。
フェルスタッペンが快調に飛ばす中、2位のルクレールはついていけず逆に3位のペレスとの距離が縮まります。

ところで、レースは53周の予定でしたが最大延長時間がPM5時(レース開始から最大3時間)までという制限があるため、残り周回数ではなく残り時間が表示されました。
この分だとレースは53周の半分ぐらいになりそうです。

時間にして40分足らず。
あっという間にフィニッシュです。

実を言うとフィニッシュの瞬間がよくわからなかったんです。
今回中断があり周回数ではなく時間で終了という話をしましたが、残り時間がゼロになった後に先頭がフィニッシュ地点を超えてそのあともう1周あると思っていました。
ところが実際には残り時間がゼロになった瞬間がもうファイナルラップでした。
場内実況も家に帰ってから見たフジテレビNEXTの放送も「え?ファイナルラップ?」と混乱していました。

国際映像も2位争いのルクレールとペレスばかりを映していて、フェルスタッペンがチェッカーを受ける瞬間が微妙に遅れて映りました。
私たちの席からフィニッシュ地点は見えたのですが、これがチェッカーなのかよくわからず、
「え?フィニッシュ?」
「え?チェッカーフラッグ振られた?」
「え?優勝!?」
と戸惑いました。

そして2位争いでは最終コーナーでルクレールが内側にコースオフしてしまいました。
すぐにコースに戻ってそのままフィニッシュ。

なんだかわけがわからないうちに終わってしまいました。
普通優勝が決まる瞬間は少し前からトップを走るマシンを映して、実況が感動のコメントをしながらフィニッシュを迎えるものなのですが。
ドライバーですらレースが終わったのか半信半疑で、フィニッシュラインを超えた後もしばらく全速力で走行を続けたぐらいです。

とりあえず優勝はフェルスタッペン。
2位はルクレール、3位はペレス。
フェルスタッペンはファステストラップは獲れませんでした。

ルクレールが2位でチェッカーを受けましたが、最終コーナーでのコースオフでアドバンテージを得たとしてレース後5秒のタイムペナルティを科されました。
ということは、2位がペレスで3位がルクレールに変わりました。

すると、インタビュアーがフェルスタッペンに「ワールドチャンピオンおめでとう!」と言うではないですか。
あれあれ?
確かにワールドチャンピオン決定の条件はフェルスタッペン優勝でルクレールが3位以下でしたが、それはフルポイントが付与された場合です。

今回は規定周回数の75%に満たないのでハーフポイントでは?
ハーフポイントだとワールドチャンピオンの条件に1点足りないはずです。

またも観客は混乱。
「え?ワールドチャンピオン?」
「え?決まったの?」

会場の大型ビジョンにもワールドチャンピオンの文字が出ました。
FIAがそう言ってるんだからそうなんでしょう。

遅れて「やったー!」と喜ぶ私たち。
よくわからなかったけど私たちの目の前でチャンピオンが決定したんです。
決まったとわかったらはしゃぎましたよ。
でもやっぱりちょっと疑っていたのでおとなしめにはしゃぎました。

当のフェルスタッペンもインタビュー後の控室でルクレールから「ワールドチャンピオンだね」と声をかけられても「違うと思うよ」と答えていました。
関係者から「ワールドチャンピオンだよ」と改めて言われて「そうなの?だって…」と。
本当だったら誰もがもっと大喜びするところですが、いまいちノリきれなかったのはなんとも。

実はポイントシステムがとても複雑だったんです。
私も今でもいまひとつ理解できていないのですが…
どうやらですよ。
間違っていたらごめんなさい。

今回定刻に決勝レースがスタートしたものの、直後のクラッシュにより赤旗中断となり雨もひどかったことから中断は約2時間10分に及びました。
中断時間を含めて最大レース時間は3時間というルールというのがあって、レーススタートから3時間が経過した後、28周を終了した時点で先頭のフェルスタッペンがチェッカーを受けました。

当初のレース周回数53周に対して28周しか周回していないので、与えられるポイントはレース距離の50%以上かつ75%未満だった時のポイントとなると考えた人が多くいました。
細かく言うとこの場合、1位は19点、2位は14点、3位は12点です。
このポイントシステムが適用された場合、フェルスタッペンのワールドチャンピオン獲得には1ポイント足りません。

しかしレギュレーションをよく読むと、「レースが赤旗で中断して『再開されなかった場合』に限る」と但し書きがあったらしいんです。
今回はレースは再開されチェッカーが振られました。
なのでこのポイントシステムは適用されずフルポイント(1位は25点、2位は18点、3位は15点)が与えられたんです。

細かいレギュレーションですね。
おかげでみんな正しい計算ができず混乱したわけです。
解説陣も即座にはわからなかったぐらいですからね。
まったくややこしいですよ。

とにもかくにもフェルスタッペンがワールドチャンピオン(年間チャンピオン)を鈴鹿の地で決めました。
パチパチ。(拍手)

今回レッドブルとフェルスタッペンは並々ならぬ気合いで日本グランプリに臨みました。
ホンダとタッグを組んでここまで強くなりましたからね。
ホンダのお膝元である鈴鹿で、日本のファンの前でワールドチャンピオンを決めたいと言う強い意志を感じました。
実際、フェルスタッペンはインタビューでも「鈴鹿で、日本のファンの前でっていうのが特別」と言っていました。

昨年で表向きホンダはF1から撤退しましたが、レッドブルとアルファタウリのマシンは実際にはホンダ製のパワーユニットを積んでいます。
日本グランプリを前にホンダとレッドブルグループのパートナーシップの強化が発表されました。
その一環としてこの日本グランプリからレッドブルとアルファタウリの車体に「HONDA」のロゴが復活したんです。

ホンダの母国、ホンダのホームサーキット鈴鹿、ホンダが冠スポンサーである日本グランプリ、そして日本のファンの前でワールドチャンピオンを決めたことは大きな意味があると思います。



表彰式ではコンストラクター代表としてHRC(ホンダレーシング)の浅木泰昭常務が表彰台に上がりました。
レッドブルからホンダへの感謝の表れなんでしょうね。

去年のあの撤退発表はなんだったんだろうという気持ちはありますが、いろいろ大人の事情があるのでしょう。
両者のいい関係はまだ続いているようでなによりです。

さて、優勝とワールドチャンピオンを決めたのはフェルスタッペンで、もちろん彼が間違いなく主役でしたが、その他にも準主役がいました。

まずはフェルスタッペンの同僚のペレス。
最後の最後までルクレールを追い詰め、ペレスのプレッシャーによりルクレールはコースオフしてしまい5秒ペナルティを受け3位に後退。
これが結果的にフェルスタッペンのワールドチャンピオン決定に繋がりました。

ペレスは昨年も最終戦で迫るハミルトンを抑え続けそれによりフェルスタッペンはハミルトンとのギャップを縮めることができて結果優勝し初のワールドチャンピオンとなりました。
2年連続フェルスタッペンのチャンピオン獲得のアシストをしたことになります。
ペレスの貢献度はすごいです。

そしてベッテル。
今季限りで引退するベッテルは日本が大好きで日本のファンも多いです。
予選の最終アタックでは無線で「アリガトウゴザイマス、スズカ」と言ってくれました。

決勝ではスタート直後にコースオフして最後尾まで落ちてしまいましたが、赤旗中断となった後の再スタートでいち早くインターミディエイトタイヤに替えて順位を上げ、最終ラップではアロンソと激しい争いを繰り広げて見事6位に入賞しました。

ベッテルはレース後「素晴らしい週末だった。雨の中2時間以上も待つのは辛かったと思う。鈴鹿のファンに『ありがとう』と言うしかない」と言ってくれました。
私は特別ベッテルファンではないですが、鈴鹿でのベッテルの言葉にはいちいちウルッときましたね。
ベッテルファンはもう号泣だったと思います。

さらに角田裕毅。
予選13位、決勝も13位でした。
入賞はたまた表彰台行けるんじゃないかと期待していましたが残念ながらどちらもかないませんでした。
それでも初の母国グランプリということで注目もされていたし、実際他の国とは比べ物にならないくらい多くのファンの声援を受けて悪状況の中できる限りの力は出したと思います。

母国というのはやっぱり特別ですね。
初めての母国グランプリでこんなに応援してくれているんだと改めて実感したみたいだし、この日本グランプリは間違いなく彼を成長させたと思います。



さて、表彰式も終わり帰路に着きます。
V席の人は表彰式後ホームストレートが解放されてコース上を歩くことができるのですが、赤旗中断もありすっかり日も落ちてしまったのでこのまま帰ることにしました。

名残惜しいです。
シャトルバス乗り場は3日間で一番の混雑でした。
バス待ちの列もどこへ行くの?というほど長く延びていました。



どれぐらい待ったでしょうか。
ようやくバスに乗って白子駅へ。
近鉄電車も満員です。

名古屋まで1時間近く立ったままで疲れもピークですが、車内には小学校低学年と思われる子どもたちも同じように立ったままです。
親の趣味に付き合わされて来たのか、自分から行きたいといったのかわかりませんが、あの雨で寒い中ずっとレース再開を待って、帰りにバスを待って、さらに電車で立ちっぱなしです。
文句も言わずにエライなと思いましたね。

名古屋駅で新幹線への乗り継ぎが悪く30分ぐらい待ちました。
ホームで待っていると「8号車付近!車両から離れてください!」と強い口調のアナウンスがありました。
何ごとだろうと思っていたら、アロンソがいたらしいです。

私は見なかったけどC氏が激写していました。
アロンソは新幹線で東京へ行き羽田から帰るのでしょう。

ドライバーたちの移動は様々でセントレアの人もいましたが多くは羽田だったようです。
ハミルトンやノリスは東京で観光を楽しんでいたし、ホンダ勢は東京でスポンサー関係の仕事があったみたいです。

東京から鈴鹿への移動はフェルスタッペンはヘリコプターだったという噂です。
ちなみにフェルスタッペンは自家用ジェットを持っていますが今回は使わなかったのかな。
角田裕毅は自分で車を運転したとか。
途中のサービスエリアで美味しいものを食べている姿をSNSにアップしていて日本でのドライブもリフレッシュになったようです。

私たちはアロンソとは別の新幹線で地元へ。
地元駅到着がPM9時ぐらいだったかな。
駅前の居酒屋で軽く食べて飲みました。

そこからみんなでタクシーで帰って私が家に着いたのはPM11時半ぐらいでした。
D氏の家に着いたのは0時頃だったらしいです。
急いでシャワーを浴びて速攻寝ました。
翌日は祝日ですが仕事だったんです。

この日の歩数は、14,444歩。
距離にして、9km。

お疲れさまでした…





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