>在日韓国人・朝鮮人の3世・4世の多くは、本人が日本で暮らしたいと思ってそこに住んでいるわけではない。
>67万人を超える朝鮮人徴用・徴兵者は、ありとあらゆる迫害の中で強制労働に従事し、敗戦後も日本で暮らすことになった。
戦前日本に在住していた朝鮮人は、約200万人、戦後いち早くマッカサーの指令により140万人は帰国させ、60万人ほどが日本に残った。
たとえ記者が言うように、67万人を超える朝鮮人徴用・徴兵者が戦前日本に居留していたとしても、戦後まもなく上記した理由で、ほぼ全員(245人残留)韓国へ帰国しているのです。
戦時中に徴用労務者として来た朝鮮人の内、そのまま日本に留まった者は1959年国の調査時点で245人に過ぎず、当時日本に在住している朝鮮人は、「大半が自由意志で来日・在留した者」たちだった。
戦後日本に残った60万人は徴用・徴兵者などではなく、自由意志で日本へ来た者たちや戦後の朝鮮戦争の難を逃れて、日本へ密入国した者やその子孫です。
日本政府は50年代に密入国者の摘発を行ったが、韓国政府は強制送還を拒否するとともに韓国が抑留した日本人の返還条件として密入国者を日本国内に解放するよう要求した。
この点は韓国側にも在日の人にも、ちゃんと認識していてもらわなくてはいけません。
>日本の過激団体は、こうした歴史を忘れ、被害者の子孫を苦しめている。
記者が主張する67万人を超える朝鮮人徴用・徴兵者は、ほぼ全員(残った者245人)が韓国へ帰国している。
もしそれらの子孫が日本で苦しめられていたとしても、それは帰国した者の一部が改めて日本へ密入国したんです。
>これらの人々をこのまま見放すのかどうか、真剣に考えるべきだ。
韓国のほかに、誰が引き受けられるだろうか。
受難に苦しむ在日同胞を、一日も早く一人残らず本国に向い入れてください。
孤立無援で日本で差別されている同胞を今こそ本国に救い出す時ではないでしょうか。
韓国の新聞が在日同胞救い出しの記事を書いたのは、今回の朝鮮日報が始めてではないでしょうか。
半世紀以上もの長きにわたって同胞を見捨ててきてしまった韓国、今こそ立ち上がる時だというわけですね。
いくら朴槿恵大統領が偉そうに日本へ歴史認識を説き、日本の対応を批難しても、その日本で差別とヘイトスピーチに苦しむ同胞も救い出せないようでは、在日同胞の苦難は続きますよ。
見過ごしているなんて韓国人として許せない気持ちでしょう。
今こそ在日同胞を救い出すべきです、その力は韓国にあります。
韓国人は在日同胞を見捨てていてはいけないのです!
南北を問わず在日同胞を全員本国へ救いだしましょう!
>韓国以外に、彼らを引き受けられる国は世界のどこにもないのだ。
その通りです。
【社説】孤立無援の在日朝鮮人を支援すべき
朝鮮日報 2013/10/09 10:09
京都地裁は7日、在日本朝鮮人総連合会(朝鮮総連)系の小学校の周辺で「朝鮮人は夜道に気を付けろ」などと叫び街宣活動を行った極右団体「在日特権を許さない市民の会(在特会)」とそのメンバーに対し、学校から半径200メートル以内での街宣活動禁止と1226万円の賠償を命じる判決を下した。在特会は在日韓国人・在日朝鮮人の排斥運動を繰り広げており、メンバーは約1万3800人に達する。在特会のメンバーは2009年12月から10年3月にかけて、京都市南区にある朝鮮第一初級学校の周辺で「朝鮮学校を日本からたたき出せ」「キムチ臭い」「スパイの子ども」などのヘイトスピーチ(憎悪表現)を伴う街宣を行い、初級学校の児童を苦しめた。
日本政府はこれまで「ヘイトスピーチを禁じる法律はない」という理由を挙げ、こうした街宣に対し見て見ぬふりをしてきた。今回の判決は、過激な団体が作り出す嫌韓の雰囲気の中でも、日本の良識はまだ衰えていないことを示したという点で意味がある。
在日韓国人・朝鮮人の3世・4世の多くは、本人が日本で暮らしたいと思ってそこに住んでいるわけではない。植民地時代の強制連行・徴兵政策で祖父や曽祖父が日本に連れていかれたり、日本の略奪的植民地政策のため暮らしが成り立たず、日本に渡ったりした人々の子孫だ。67万人を超える朝鮮人徴用・徴兵者は、ありとあらゆる迫害の中で強制労働に従事し、敗戦後も日本で暮らすことになった。日本の過激団体は、こうした歴史を忘れ、被害者の子孫を苦しめている。
日本の過激団体が暴れる中で孤立無援となっている朝鮮総連系在日朝鮮人の境遇に、目を向けずにはいられない。朝鮮総連は50年以上にわたり、北朝鮮権力の日本支部にして「金づる」の役目を果たしてきた。しかし、金日成(キム・イルソン)主席、金正日(キム・ジョンイル)総書記、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の3代にわたる悪行によって北朝鮮が国際的に孤立する中、朝鮮総連だけが例外でいることはできなかった。北朝鮮による日本人拉致事件が明らかになり、朝鮮総連は解決困難な危機に直面した。北朝鮮だけを見て時代の流れに逆行してきた朝鮮総連が自ら招いた事態ではあるが、それでも在日朝鮮人の苦境だけは座視できない。
依然として朝鮮総連に所属している在日朝鮮人は少なくない。これらの人々は、北朝鮮からの支援を期待できず、一方で韓国政府へ気軽に手を伸ばすこともできない境遇にある。これらの人々をこのまま見放すのかどうか、真剣に考えるべきだ。韓国のほかに、誰が引き受けられるだろうか。韓国以外に、彼らを引き受けられる国は世界のどこにもないのだ。
現在、南北関係は行き詰まっているが、それならばなおのこと、韓国が朝鮮総連系の在日朝鮮人をかばってやるべきだ。一時は背を向けていたものの今では苦境にある同胞の手を取ってやるというのは、韓国だけができる、道理ある行動だ。政府だけの仕事ではない。民間でもこれらの人々を支援する道がないかどうか、模索してみてほしい。
朝鮮日報/朝鮮日報日本語版
http://www.chosunonline.com/site/data/html_dir/2013/10/09/2013100900771.html