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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

42冊目:「イビチャ・オシムの真実」

2011-03-23 00:57:17 | 
総評:★★★☆☆ オシムさんはやっぱりすごい!
面白い度:★★★☆☆ 面白かというと普通
読みやすい度:★★★☆☆ 読みやすいかというとそこまで
ためになる度:★★☆☆☆ ためになるかというとそこまで
また読みたい度:★★★☆☆ オシムの写真はまた見たい


オシム本2冊目です。


この本では、オシムの少年時代から現在までのオシムの今までの人生を書いている本である。
出版は2002年だが、一応ジェフ千葉時代の内容も加筆されている。
あのオシムは今までどう生きてきて、どういう人間になってきたかが、大まかながら分かって面白かった。
途中にオシムの少年時代からの写真が数点載っていたので、そこはとても面白かった。


さて、学生時代のオシムは大学を卒業し学者の道へ行くか、サッカー選手になるかで人生の最初の岐路に立つことになる。ここでサッカー選手を選んだことで、現在のオシムに人生につながるわけだが、そもそも学者の道というのも選択肢にあるほど、とても頭が良い!特に数学に強い!!まずそこがすごいなと思う。

そしてサッカー選手としては21歳という遅咲きでデビューするが、トップ下でめきめきと頭角を現し、ユーゴスラビア代表として16回召集され、8ゴール上げる成績を残している。あのペレとも対決したりしていて、その時にはペレとユニフォームを交換している。また東京オリンピックで来日をしていて、その時に東京にとても感激したらしい。

現役の晩年は、フランスのリーグを渡り歩き、37歳で現役引退をしている。
その後、すぐに古巣、サラエボのジェレズニチャルというクラブのコーチのオファーを受ける。そこから、サッカー指導者の道が始まることになる。
そしてコーチ就任後2年で初めての監督を任されることになる。


その後、ユーゴスラビアのクラブチーム、パルチザン・ベオグラードの監督をしながら、ユーゴスラビア代表監督を兼務する。その時の教え子の選手にあの妖精ストイコビッチがいる。
ユーゴスラビアは1990年のW杯イタリア大会で、見事ベスト8の成績を残す。

そして故郷サラエボが内戦に見舞われ、オシムは戦争から逃れることが出来たが、家族をサラエボに残してきてしまう。
その時代がオシムの一番の辛い時期であった。オシムはその時、隣国ギリシャ、パナシナイコスの監督を務めていた。

パナシナイコスで監督を2年務め、その後は隣国オーストリアのシュトゥルム・グラーツの監督を務めた。
そこから8年間シュトゥルム・グラーツの監督を務めることになるが、その間に家族がユーゴスラビアから亡命してきて、一緒に暮らすことが出来るようになった。

そして2002年、オシムは晴れて日本のジェフ千葉の監督に就任する。


そんな人生。
オシムは頭がいいし、サッカーの選手や監督としての実力も十分にある。色々な人から慕われる人望もある。
しかし激しい内戦に見舞われ、家族と離れ離れになり、精神も疲弊した。そして3年経ちやっと一緒になることが出来た。しかし祖国はもう無い。栄光しかない人生かと思いつつも、人生の中の闇も大きい。
色々辛いこともあっただろう。でも離れ離れになった家族が再び一緒になることが出来、日本では幸せに一緒に暮らすことが出来た。

ドラマチックな人生としか言えない。
オシムの今までの心の傷、そして今までの監督としての栄光、色んな要素がオシムという人間を作っている。


もう尊敬するしかない。
どこが!?と聞かれても説明できない。
ただ一言。オシムってすごい!って答えると思う。


今はオーストリアに帰って暮らしているらしいが、オシム、なぜもっと早く知らなかったんだろうと思う。
あまりオシムのすごさをまとめ切れてないけど、
自分はサッカーをやりもしないし監督でもないが、自分が目標とする人物の一人として、心に留めて生きていこうと思う。