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読んだ本の感想と旅行の日記を書いていきます。
後、その他なんかあれば・・・

50日目:アンナプルナトレッキング3日目。-プーンヒルで最高の絶景を見る!-

2014-07-11 23:18:59 | 旅行
○プーンヒルに上り、8000m峰を見る!

今日は4時半に起きて、あわよくばプーンヒルに登って日の出と共にダウラギリとアンナプルナを眺められたらと思っていたが、
起きたら外は山も見えない程の霧だったので日の出を見るのは諦めた。
ちなみに昨日の夜は自分の部屋からアンナプルナが丸見えだった。
部屋を暗くすると、アンナプルナの白いシルエットが暗闇の中に浮かんでいた。

この光景も言葉にならないくらい凄かったが、暗闇だったので写真が取れなかったのが本当に残念だった。
そんなんで夜は晴れていて、この晴れ間が明日まで続きますようにと思ったが、起きたら悲しくも曇りだった。
しかし6時近くになり、遠くの方の空に結構晴れ間が見えているので、これはすぐに晴れるぞ!と思い、顔も洗わずバタバタと支度をしてプーンヒルに向かった。

プーンヒルは昨日泊まったゴレパニから300m程高い。1時間程かかるという距離だったが、何とか頑張って疲れながらも40分くらいで頂上に着いた。
そしたらダウラギリが目の前にあった!それも今すぐにでも雲が晴れそうな感じだった!!
この光景はヤバいと思い、夢中になってずっと写真を撮っていた。


プーンヒルに登った直後のダウラギリ


ダウラギリのアップ


本当にプーンヒルからの眺めは素晴らしかった。
雲がいい感じに残っていて、とても幻想的な雰囲気だった。ここは天国か?と思えるくらいに本当にきれいな光景だった。
目の前にそびえるダウラギリの頂上の雲が消え、頂上が姿を現した。
まだ全ての雲が消え去った訳ではなかったが、ダウラギリの全貌が姿を現すまで、そう時間はかからなかった。


頂上が姿を現したダウラギリ


ダウラギリと記念撮影。人生で一番いい笑顔をしていると思う


ダウラギリともう一つの山、名前は不明


本物の8000m峰を直にこの目で見ている。本当に幸せで、自分かプーンヒルに来た日のこの時間に晴れてくれた事に本当に感謝したい。
自分は本当にツイている。雨期なので見れなくても仕方ないと思ったし、昨日十分ロッジからダウラギリを見れたので、今日は見れなくても仕方ないと思っていたが、まさか本当にこの壮大な景色を拝めるとは思わなかった。
プーンヒルを目的にトレッキングをしに来て、いざ登ったが見れなかった人もたくさんいるだろう。
自分がこのダウラギリの全貌を見れるのも、本当に可能性としては低かったに違いない。でもこれ以上無いくらいの光景に出会う事が出来た。
本当に感謝である。自分の今までの人生に感謝し、そして今まで出会った全ての人に感謝だと思った。


全貌が見えたダウラギリ


ダウラギリ


ダウラギリをアップ


さらにアップ


プーンヒルの看板


プーンヒルで記念撮影


ダウラギリ全景


ダウラギリと周辺の山々。天国にいるみたいだった


ちなみにアンナプルナの方は雲がかかってちょいちょい見えたり見えなかったりしたが、そこまで見えたら逆にバチが当たるんじゃないかと思う。ちらちら雲間から見えるアンナプルナの頂上を見れるだけで満足でした。
また、ポカラの象徴とも言える山、「マチャプチャレ」も時々顔を出してくれた。
マチャプチャレは地元ポカラやその近隣の村々から信仰の対象として崇められ、この山には登る事ができないらしい。
今までポカラやトレッキング中には全く見えなかったが、このマチャプチャレも実際に見る事が出来て良かった。


アンナプルナ方面。雲が結構かかってしまっている


マチャプチャレの頂上が雲の切れ間から見える


ちなみに、プーンヒルの正面に山の名前が書かれたマウンテンビューの看板があったのだが、後で確認してみると、今までアンナプルナだと思っていた山は実は標高7219mのアンナプルナ・サウスだった。
アンナプルナはアンナプルナ・サウスよりも遠い距離にあり、サウスの方が目立ってしまっていたのであった。
8000m峰のアンナプルナはアンナプルナサウスの左にちょっと低く見える感じであったので、今まで気づかなかった。。。

そんなんで、1時間くらいプーンヒルで写真を撮り、感動に浸っていたが、まもなく霧が立ちこめてきたので山が見えなくなった所でロッジに戻った。
ロッジに戻って朝食を食べた。トマトとチーズのマカロニを食べたがとても美味しかった。
ロッジでもちょいちょい外を見ていたが、山はほとんど見えなかった。


もうここに来た目的は達成し、とても大満足だったので、山を下りる事にした。
地球の歩き方のガイドには、今いるゴレパニの先に「タトパニ」という温泉があり、そこからタクシーやバスにに乗ってポカラに帰ってくるプランが書いてあったが、話を聞いてみるとタトパニから乗れるかどうかが分からず、不確定要素があったので、自分はゴレパニから元の道を辿って戻る事にした。


○ゴレパニからナヤプルまで帰る

帰りの支度をし、9時半に出発した。
ちなみに宿のスタッフはとても気さくでいい人たちだった、色々親切にしてもらったし、何よりもご飯が美味しかった!
ちょっと見つかりにくい所にあるロッジだったが、最高のロッジだった。


泊まったロッジ


んで今日は2日かけて今まで歩いて来た道を1日で戻ろうという計画だった。
帰りの道のりは結構楽で、上りよりは全然息が切れなく、とても早く歩く事ができた。
ちなみに同じルートで帰る人はあまりいないらしく、帰りは自分一人で帰り、多くの行きの人々とすれ違った。
ちなみにプーンヒルへの行き帰り、そしてナヤプルへの帰り道と、あれほど怖がっていたヒルには一回もくっつかれずに終わりました。
怖がってはいたけど一回も付いてくれなかったのはそれはそれで寂しい(笑)
ヒルがくっつきにくい靴だったのか、それともくっつけない程自分の歩くのが速かったのか、もやもやした複雑な気持ちです。。。

昨日泊まったウレリには11時半過ぎに到着。そこでお茶を飲んで休憩したら雨が降ってきた。
雨が止むのを待ち、12時45分くらいにウレリを出発した。
そして行きにかなりキツかった心臓破りの石段を今度は逆に下りて行った。
トレッキングポールを使っていたが、下りもかなりキツい!行きみたく途中で息が上がって休憩するということは無かったのだが、今度は足が
プルプル言い出して休憩せざるを得なかった。
ポールが無ければ絶対ここは下りれなかったと思う。下りきった時には腕もプルプル言っていた。



バンタンティの村から見たウレリ


石段の途中で会った子ども、写真を撮ってと言われた


そんなんで14時に下の街のティルケドゥンガに着いてランチを食べる。
ここから出発地点のナヤプルまで帰れるのかと本当に不安になった。
しかしそこからの道は特に大きな起伏も無く、足場もそんなに悪くなかったので、あまり疲れずに歩く事ができた。
途中結構な雨に降られるも、何とか17時くらいにナヤプルに着く事ができた。
やれば出来るもんだ。しかし、体中が悲鳴を上げていた。


○ポカラに戻ってくる

ナヤプルからはバスで帰ろうとしたが、タクシーの運ちゃんに呼び止められ、ポカラまで1100ルピーで言ってもいいよという事を言われ、ありがたくタクシーを利用する事にした。
ちなみにバスで帰ると110ルピー+バス停からのタクシーで350ルピーなので、時間と煩わしさを解消できると思ったら1100ルピーは安いものだろう。

ちなみに現地のネパール人の方との乗り合いだった。そりゃ安くなるのも分かると思った。
結局ポカラに着いたのが18時くらい、やはりなかなか遠かった。。。
満身創痍でチェックインし、久しぶりの文明社会のありがたさを噛み締めるのでした・・・

そんなんで、地球の歩き方に載っているルートでは4日間の所、自分は来た道をそのまま引き返し、頑張って3日目で帰ってくる事ができました。
4日間のコースではさらに先に行った所からタクシーまたはバスを使うのだが、今日の帰りに結構強い雨が降ったので道路状況も悪くなっていると思い、堅実なルートを取りそのまま戻りました。
3日間に渡るトレッキングは初めてだったが、本当に面白かった。色々な経験をし、最高の絶景を見る事ができたので、もうこれ以上望むものはありません。

あとはポカラで身体を癒し、次の国インドへ向けてリハビリ&準備を頑張って行きたいと思います!