4月度の早期胃癌研究会が田町・品川間でありました。
1) 肛門管の扁平上皮領域に発生したcondyloma acuminatumで、少し異形成がありました。重層扁平上皮の乳頭状病変です。拡大やNBIなどを含めて観察されていました。扁平上皮ということで食道の専門家の出番となりました。多発病変のように見えましたが、平坦な部分の病理所見が問題となりました。
2) 直腸のMALTリンパ腫というご提示でした。いつものようにリンパ系の反応性病変か腫瘍かの鑑別が議論になります。肉眼的にはlymphoid hyperplasiaより結節状で癒合しているようにみえ、組織学的には免疫染色でラムダ鎖が陽性となる細胞が増えていました。腫瘍である証拠をもう少し調べてほしいところです。
3) 胃型の分化型腺癌の症例でした。NBIで絨毛状の表面が少しわかりました。高分化型・低異型度が主体ですが、粘膜下層浸潤部では一部で高異型度になったり、低分化傾向を示すところがありました。
4) いつもながら美しいレントゲンと内視鏡像を示された胃癌でした。0IIa(またはIIa+IIc)の分化型(たぶん腸型)ですが、中心部に向かって一点集中型のfold集中像があり、潰瘍瘢痕(たぶん消化性)を伴っていました。腫瘍の最深部は瘢痕の横でした。
5) 食道扁平上皮癌の一部がECCとBasaloidに分化した、興味深い症例が提示されました。横這い派先生が病理解説されていました。
教育レクチャーはDr.写真館のマクロ写真撮影お作法講座で、大変ためになりました。
写真は春のうららの隅田川対岸(月島)からみた聖路加タワー前の明石町河岸公園です。
1) 肛門管の扁平上皮領域に発生したcondyloma acuminatumで、少し異形成がありました。重層扁平上皮の乳頭状病変です。拡大やNBIなどを含めて観察されていました。扁平上皮ということで食道の専門家の出番となりました。多発病変のように見えましたが、平坦な部分の病理所見が問題となりました。
2) 直腸のMALTリンパ腫というご提示でした。いつものようにリンパ系の反応性病変か腫瘍かの鑑別が議論になります。肉眼的にはlymphoid hyperplasiaより結節状で癒合しているようにみえ、組織学的には免疫染色でラムダ鎖が陽性となる細胞が増えていました。腫瘍である証拠をもう少し調べてほしいところです。
3) 胃型の分化型腺癌の症例でした。NBIで絨毛状の表面が少しわかりました。高分化型・低異型度が主体ですが、粘膜下層浸潤部では一部で高異型度になったり、低分化傾向を示すところがありました。
4) いつもながら美しいレントゲンと内視鏡像を示された胃癌でした。0IIa(またはIIa+IIc)の分化型(たぶん腸型)ですが、中心部に向かって一点集中型のfold集中像があり、潰瘍瘢痕(たぶん消化性)を伴っていました。腫瘍の最深部は瘢痕の横でした。
5) 食道扁平上皮癌の一部がECCとBasaloidに分化した、興味深い症例が提示されました。横這い派先生が病理解説されていました。
教育レクチャーはDr.写真館のマクロ写真撮影お作法講座で、大変ためになりました。
写真は春のうららの隅田川対岸(月島)からみた聖路加タワー前の明石町河岸公園です。