胃生検の小部屋 Cottage for Gastric Biopsy

胃生検からはじまる消化管病理の美しい世界

消化管病理医の会、GIPaC/GIPC、日本病理学会

2009-05-10 | 研究会、学会
 日本病理学会のコンパニオンミーティングとして消化管病理医の会が宝が池でありました。早期食道癌と炎症性腸疾患の生検診断がテーマです。予想をはるかに超える大盛況で、Dr. FiftyStormの努力の賜物です。
(1) 以前にこのブログでも紹介していますが(「食道腫瘍」のカテゴリから入って下さい)、我らがGIPaC代表の恩師は食道早期癌の病理組織診断基準は「核の大小不同、核・細胞質比の増加、およびoblique line or lateral invasionであるとし、付加条件としては、細胞形態の多様化、基底細胞列の乱れ、上皮の乳頭状突出、上皮内角化が認められる」と述べておられます(1985)。現在、GIPaC代表が強調されているのは
 ・基底細胞配列の乱れ
 ・核の大小不同
 ・Oblique line
 ・紡錘形細胞の出現
です。これに乳頭状下方進展が加わります。伊豆の守先生と横這い派先生から症例提示がありました。
(2) Dr Curryによる炎症性腸疾患の生検診断のレクチャーでした。
まずは
 ・Distortion
 ・Basal plasmacytosis
です。詳しくは去年の病理と臨床8月号先生編集「大腸の炎症性疾患 -積極的病理組織診断を目指して-」を読みましょう。


(写真は夕方の有楽町でとらえた500系です。有名な撮影ポイントです。)

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