胃生検の小部屋 Cottage for Gastric Biopsy

胃生検からはじまる消化管病理の美しい世界

十二指腸濾胞性リンパ腫

2009-05-18 | 小腸腫瘍
 十二指腸のfollicular lymphomaです。最近、内視鏡像と共に注目されていますね。私も検鏡する機会が増えました。本例も免疫染色でCD20+,bcl-2+,CD10+,CD3-,CD5-,cyclin D1-とt(14;18)等が証明されています。今後MALTリンパ腫との関連の研究が興味深いところです。
 絨毛が膨らみ、粘膜固有層の先っぽまで小型リンパ球が密に存在することが重要な診断根拠であると、このところよく言われています。
 「腸の粘膜では生理的に形質細胞が表層優位に分布する」ということを知っていると、十二指腸FLのみならず種々の腸炎の組織像を理解するのに役立つと思います。
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