胃生検の小部屋 Cottage for Gastric Biopsy

胃生検からはじまる消化管病理の美しい世界

Group分類、胃癌取扱い規約 (2)

2010-03-26 | 胃癌全般
ある病院の院内メールで通知された内容です。

関係各位

 この度、胃癌取扱い規約が改訂され第14版が発刊されました。これは、食道癌と大腸癌の取扱い規約と最新のTNM分類との整合性が図られています。当院病理でもできるだけ規約に準じて消化管腫瘍診断を行ってまいります。
 なお、胃生検診断に関して、新しいグループ分類を平成22年4月1日の検体受付分から記載いたします。「診断」そのものにはこれまでと何ら変更はありませんが、「所見」欄に原則としてGroup分類を併記する形をとりたいと思います。このGroup分類はこれまで当院で記載してきましたVienna分類の概念を取り入れたものでありますので、同時にVienna分類の記載をやめることにします。

          記
Group X :生検組織診断が出来ない不適材料
Group 1 :正常組織および非腫瘍性病変
Group 2 :腫瘍性(腺腫または癌)か非腫瘍性か判断の困難な病変
Group 3 :腺腫
Group 4 :腫瘍と判定される病変のうち,癌が疑われる病変
Group 5 :癌
(詳細は胃癌取扱い規約第14版をご参照下さい。特にGroup 2についてはご注意下さい。くれぐれも数字が一人歩きしないように留意していただきたいと思います)

病理検査室GIチーム

【写真は残雪の皇居前広場からみた丸の内ビル街】
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ご禁制 (Dr Currry)
2010-04-09 15:23:31
これで文明開化の扉がまたひとつ開けられたということですね、
返信する
ご禁制 (Dr Qussie)
2010-04-11 12:26:02
Dr Curry様
いつもご来室ありがとうございます。地方にいる時から、規約を書いているひとたちが規約に従わないとか、Group分類を用いないなどというウワサを聞いてあまり良い感じがしませんでした。
返信する

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