胃生検の小部屋 Cottage for Gastric Biopsy

胃生検からはじまる消化管病理の美しい世界

「似て非なるもの」(4), 大腸過形成性ポリープとSSAP

2010-09-05 | 大腸腫瘍
 先日大腸ファイバーの検査を受けました。S状結腸に小さなポリープがあり、通常内視鏡・拡大内視鏡観察で過形成性ポリープでした。生検鉗子でちぎってもらいました。写真左がその時のポリープです。鋸歯状の陰窩上皮がみられますが、異型性はなく、陰窩は底部で狭くなり全体に尻すぼみです。右は今話題のsessile serrated adenoma/sessile serrated polyp (SSAP)に合致する組織像を示す鋸歯状病変serrated lesionです。似て非なるもの?
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