青山
せいざんと読む。
決して紳士服の事ではない。
今の若い人はご存じないだろが、昔はよく送別会などで送る側の人が「人生、至る所に青山ありなどと申しまして心配ないのでございます」
という様な挨拶を耳にする事が多かった。
自分で勝手に青山という所は良い所なのだと、解釈していた。
後年、父から青山とは墓場という意味だよ、と聞かされ、なるほど今自分が立っている場所が生きて行く死ぬ所なのだと、解釈する様になった。
決して「死」という言葉を軽んじて使った訳ではない。
誤解の無い様に申し上げる。
日々真摯に生きて行く証し、明日に後悔の無い様に生きて行く証し。
ちなみに辞書にはこう書かれている。
せいざん【青山】
[意]木が青々と茂っている山。死んで骨を埋めるのにふさわしい所。