「遥かな町へ」
漫画家、谷口ジロー氏の名作だ。
この作品を原作とする仏映画を観た。
残念ながら原作は未読だ。
主人公が過去の少年時代にタイムスリップする話だが、それが本筋ではない。
内容は普遍的な人情話だ。
タイムスリップは、あるいは主人公の妄想か心の葛藤とも受け取れた。
原作が未読なのには理由がある。
氏の作品にはもうひとつ似たような作品がある。
こちらは、主人公が交通事故を起こし、加害者の自分と被害者の少年の魂が入れ替わる話だ。
題名は「晴れゆく空」。
金銭的な理由でこれだけ購入した。
敬愛する作家であるが、全ての作品を所有している訳ではない。
私的には後の物の方が傑作だと信じて買った。
映画を観た感想でも、そう思う。
いずれ原作を読む事を約束する。
誰にでも「遥かな町へ」は、ある。
さすがに、タイムスリップの経験はないが、子供の頃から予知能力があるようだ。
この町へ行くかもしれない。
この家に住むかもしれない。
この地へ引っ越しするかもしれない。
この人と密接な関係になるかもしれない。
枚挙にいとまがない。
そう心に思う時、不思議な感慨にとらわれる。
そして、何年後かに現実になる。
この町の街へは、以前は時々訪れていた。
今はこの町の北に住んでいるから容易だ。
三十年前は、さすがに昔の佇まいを残していたが、十年前に最後に訪れた時は一変していた。
それでも通りには、昔の面影があり、気持ちは少年時代に思いは巡る。
実は、この町の街で生まれて少年時代に少しの間住んでいた。もう五十年前の話しだ。
この町の街に、何十年後かに縁があるかもしれない。
十年前にそう思った訳だ。
そして最近、この町の街を歩いている。
この町の街に二度訪れた理由は知人なら承知の話しだ。
この場での詳細は差し控える。
そしてそれはどういう結果に、終わるのかは、分からないけれど、今は二度も訪れている事で予見は的中しているとしたい。
正直、この町の街での思い出は辛い事が多かった。
母と妹の三人暮らしで、寂しい思いもした。
縁ある事を望むも望まないのも半々だ。
五十年以上経っても、心にこびりついている。
通りの向こうから子供達のはしゃぐ声が聞こえた。
勿論、錯覚だ。
妹の呼ぶ声もした。
もしかしたらタイムスリップしたのかもしれない。
写真は一度目の訪問の時の駅。
昔の面影はなく、道に迷う失態をした。
子供の頃、この辺は遊び場だった。
また妹の呼ぶ声が聞こえた。
「お兄ちゃん」
この街にはやはり来たくない、という気持ちを相手は読み取ったのかもしれない。
漫画家、谷口ジロー氏の名作だ。
この作品を原作とする仏映画を観た。
残念ながら原作は未読だ。
主人公が過去の少年時代にタイムスリップする話だが、それが本筋ではない。
内容は普遍的な人情話だ。
タイムスリップは、あるいは主人公の妄想か心の葛藤とも受け取れた。
原作が未読なのには理由がある。
氏の作品にはもうひとつ似たような作品がある。
こちらは、主人公が交通事故を起こし、加害者の自分と被害者の少年の魂が入れ替わる話だ。
題名は「晴れゆく空」。
金銭的な理由でこれだけ購入した。
敬愛する作家であるが、全ての作品を所有している訳ではない。
私的には後の物の方が傑作だと信じて買った。
映画を観た感想でも、そう思う。
いずれ原作を読む事を約束する。
誰にでも「遥かな町へ」は、ある。
さすがに、タイムスリップの経験はないが、子供の頃から予知能力があるようだ。
この町へ行くかもしれない。
この家に住むかもしれない。
この地へ引っ越しするかもしれない。
この人と密接な関係になるかもしれない。
枚挙にいとまがない。
そう心に思う時、不思議な感慨にとらわれる。
そして、何年後かに現実になる。
この町の街へは、以前は時々訪れていた。
今はこの町の北に住んでいるから容易だ。
三十年前は、さすがに昔の佇まいを残していたが、十年前に最後に訪れた時は一変していた。
それでも通りには、昔の面影があり、気持ちは少年時代に思いは巡る。
実は、この町の街で生まれて少年時代に少しの間住んでいた。もう五十年前の話しだ。
この町の街に、何十年後かに縁があるかもしれない。
十年前にそう思った訳だ。
そして最近、この町の街を歩いている。
この町の街に二度訪れた理由は知人なら承知の話しだ。
この場での詳細は差し控える。
そしてそれはどういう結果に、終わるのかは、分からないけれど、今は二度も訪れている事で予見は的中しているとしたい。
正直、この町の街での思い出は辛い事が多かった。
母と妹の三人暮らしで、寂しい思いもした。
縁ある事を望むも望まないのも半々だ。
五十年以上経っても、心にこびりついている。
通りの向こうから子供達のはしゃぐ声が聞こえた。
勿論、錯覚だ。
妹の呼ぶ声もした。
もしかしたらタイムスリップしたのかもしれない。
写真は一度目の訪問の時の駅。
昔の面影はなく、道に迷う失態をした。
子供の頃、この辺は遊び場だった。
また妹の呼ぶ声が聞こえた。
「お兄ちゃん」
この街にはやはり来たくない、という気持ちを相手は読み取ったのかもしれない。