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【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

N0 487 アトピーの「標準治療」

2007-01-15 | NAETアレルギー治療
昨日の新聞にアトピー皮膚炎のことが掲載されていた。アトピー性皮膚炎の適切な薬物治療の方法などを示した日本皮膚科学会のガイドラインが公表されてから6年が経った。

ガイドラインによる標準治療が徐々に浸透し、ステロイド外用剤をめぐる医療現場の混乱は沈静化したらしい。しかし、いまだ個人個人の医師の中には標準治療の理解は人によって大きな差があるらしい。

同じ皮膚科の医師によって言うことが違うと、患者さんが皮膚科医に誰もついてこなくなることを心配している。最近の民間医療にアトピー性皮膚炎の患者さんが流れているのはこういう背景があったらしい。

1980年代後半からステロイドの副作用をめぐってトラブルが相次いぎ、これに乗じて90年代以降、ステロイド使用に否定的な医師や科学的根拠の薄い民間療法が注目を浴び皮膚科の受診拒否が増えたらしい。

皮膚科医が標準化したガイドラインに基いて治療を行うのは結構だが、やはり患者さんは命ある生き物である。個々によって症状は様々である。アトピー性皮膚炎を一束からげて同じ治療をするのも如何かなとも思う。

実際、当院には長期的なステロイド治療を継続していた患者さんが来ているが、皮膚は硬質化して黒ずんだ肌はひどいものである。科学的根拠に基いても、その科学たる根拠が100%ではないので全ての患者さんに同じ治療が適切化は疑問である。

皮膚科医の先生方も標準的な治療とは何か? もう一度考えるべきではないだろうか。患者さんの症状に応じてそのつど適切な治療を選択できるようにすべきであると思う。

ロボットのように同じパーツで修理は可能だが、やはり人間はそうは行かない。100人のアトピー性皮膚炎の患者さんがいたら100通りの治療法があってもおかしくない。

拳骨