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【拳骨日記】カイロプラクティック・コンディショニング・ルーム・Kの日々の臨床現場を通して医療のあり方を診療日記にしました

No 515 ムチ打ち症

2007-02-17 | 感情ストレス
交通事故などによる頚部捻挫。いわゆる「ムチ打ち症」。意外と長期的な加療が必要になることが多い。どうしてか?

一般的には、交通事故などでは、救急車によって専門病院、総合病院などどに搬送される。そこで救急的な処置を行う。必要であれば入院、更に精密検査をする。生命に関わらない程度の事故であればこれらが常識である。

その後、リハビリなどで定期的に通院する。これが長引くどうしてだ? 事故後の補償や治療も「事故後の処理」である。保険屋さんが間に入り電話で話をする。事務的な会話しかない。心の会話が無い。寂しいものだ。

被害者は身体的な外傷も含め、心の痛手も負っている。事故瞬間の恐怖や、加害者の救護の対応の仕方、そのときの会話の内容など、全て脳に記録される。

先日、tVのニュースで報道されていた事故の裁判では、加害者が幼稚園児の列に突っ込み、多数の負傷者を出しているにもかかわらず、救急車の手配もせずただ見ていたらしい。被害者の遺族は、救護をしない加害者に怒りを感じていた。

当院に訪れる交通事故の患者さんは、やはり他医で長期的な治療後、転医することが多い。治療をしていて面白いことは、構造的な問題で症状をかかえていることは無いようだ。

どうしてもレントゲンで骨と骨が狭まっている、などといわれている言葉が耳から離れないのと、被害者意識が強いことが症状を悪化させたり、長期化させたりしている。

「加害者の誠意が無い」「保険屋さんの対応が事務的」「治療もシップだけで何もしてくれない」「車が元通りにならない」などの感情が出てくる。中には、家庭の問題も長期化させていることがある。家庭の問題を事故をキッカケにすり替えている潜在的な感情があることもある。

拳骨