LOVE&DESIRE

沖縄で頑張る爺バンドのブログだったがいつの間にか爺の独り言(涙)。

私の未来

2017-09-17 10:11:45 | 日記

古い木造の2階建てで、その大きさから元々学校の校舎か病院だったかもしてない。薄クリーム色のペンキは所々剥がれ落ち下地の杉材の木目が見て取れる。窓は全て木の枠で、破壊された時の用心か白いテープで×字に補強されている。

木の廊下、木の階段を上がった2階は木工所であり、電動工具、自動カンナ、糸鋸、丸鋸、ドリルなど所狭しと設置してあり、どの工具にも担当者が居て各々自分の作業に集中し、こちらに目を向ける者はいない。木の香り、シャっというカンナの音、糸鋸の音に聞き入り、しばらく作業に見入っていると後ろから声を掛けられ振り返れば茂先輩で、「やあ、やっぱり来たんだね、会費2000円を払えば部員になれるからね」とすでに部員になる事が決定済みであり、自分も当たり前のように「はい」と答える。茂先輩は歯科医の補佐の仕事だったはずがいつの間に職替えしたのだろうか?

それから係りの若い女性が「これとこれどうぞ」と差し出したものは、灰色の作業着上下、紺色Tシャツ部名入り(ところが部の名前が読めない)3枚と安全帽、防護サングラス、安全靴(つま先鉄入り)と白の靴下4足。この全てから消毒液の香りが少しする。

これらを受け取りながら「嗚呼、僕はこれから未来永劫、死ぬまで、ここで木工作業員としての生を生き抜くんだな~」と観念する。

戦争が始まってしまったから仕方ないね。

よんでくれてありがとうございます