Since1994 "ROCK BAR" GLASSONION 高田馬場

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ONE

2007-01-25 | 街の灯 "A Day In The Life"
たまたま雑誌を読んでいたら、
U2 の来日公演と社会派ボノを絡めたコラムがあった。

昨年国内のどのメディアも雑誌も、昨年12月のU2の来日公演は、
ボノの華々しい社会派活動をも含めて、
みな絶賛する記事ばかりだった。

だけど、正直なところ僕にはそうではなかった。
だからずっと喉に小骨がささったまま、
そんな違和感状態が続いていた。

そんな自分に納得がいかなくて、
自分を納得させる能書きを探していた。

そして、最近僕の中でのつじつまが合ったまではいかないが、
僕なりの能書きが見えてきた。

スタジアムでのコンサートは、
場所により最悪な音響を覚悟しなければならない。
僕はアリーナにもかかわらず、外れの場所だったからだろうか。

8年前の来日を見損ねてしまったので、期待しすぎたせいだろうか。
それとも大人になりすぎてしまったからなのだろうか。

僕の中の勝手な先入観と有り余る情報と、
おまけに音の悪さが拍車となってしまったこともあるだろう。

過去にボブディランやプリンス、ストーンズ、マドンナ等々。
初めて見たスーパースター級のアーティストのライブは、
どれも度肝を抜かれた。


「COEXIST(共存)」と書かれた大きな白い鉢巻をしたボノが、
日の丸を振り回し、背景の大きなスクリーンにも、
大きく「共存」とでる。

ちがうばいボノさんよ。
あんたもっと音響気にして、
1万円分のコンサートやらないかんばい。
あんたの芸をちゃんとみせることが、
あんたのファンに対するあんたの務めばい。

あんた猪木じゃなかばい。

・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・
僕らは1つ。
でも同じってわけじゃない。
僕らは支えあって生きていくんだ。
・・・・
・・・・・・・・・
ONEとは、そういう意味の曲らしい。

 「COEXIST(共存)」

C=イスラム教の国

X=ユダヤ教の六芒星

T=キリスト教の十字架

を象徴しているのだそうだ。


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ボノには、背景にはアイルランドの悲しい歴史と悲劇がある。

デモや暴動を起こして、傷つけたり傷つけられたり。
そんなことはもうやめよう。

僕が、垣根を越えて直接談判にいくから・・・。
それがボノの心情らしい。

今の時代、60年、70年代と違って、戦争も平和も全てシステム化されてしまった。
情報管理も、すでに周知の事実。

どんなメッセージであろうと、それがビジネスになるならスポンサーがついてしまう時代。

もはや、そこにはドンキホーテが突っ立つているにすぎない。

その全てを誰よりも熟知しながら、それでも発信し続けるボノは、やはり偉大なメッセンジャーなのだろう。