Since1994 "ROCK BAR" GLASSONION 高田馬場

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よい映画とは、ある日の情景を歌ってくれるもの

2007-04-16 | 時代の光景U+203CU+FE0E
映画評・・・・ママの遺したラブソング

◆ストーリー :
フロリダで怠惰な生活を送っていたパーシー(スカーレット・ヨハンソン)は、母親の死を聞き帰郷。ニューオーリンズの生家に戻った彼女は、ひょんなことから母親の友人だった元文学部教授のボビー(ジョン・トラヴォルタ)と、彼を慕う作家志望の青年ローソン(ゲイブリエル・マック)と共同生活を送ることになる。

少しずつ母親像が明らかになっていく。
ジョン・トラヴォルタが素晴らしい。
スカーレット・ヨハンソンがとっても綺麗。
人間描写が上手い。
作品としては素晴らしいと思う。

しかし、僕には痛い映画だった。

ジョン・トラヴォルタ演じる、元文学部教授のボビー。
自分も十分に大人になって、おっさんと呼ばれる年頃になって、
こんなおっさんに幾度となく出会ってきたからだろう。

同時に、ある部分の自分をも見ていただろうし・・。

何よりも、過去にこのおっさんとそっくりな人生送ってた年上の知人がいた。

しかもそのおっさんは、風の噂ではまだ生きているらしい。

二度と会いたくはないが、嫌いにもなれない。
憎みきれないろくでなし、とは正にそのおっさんのことだと今でも
思ってる。

だからきっと。
この映画のラストシーンが僕には何とも痛かったのだ。

夏辺りには早稲田松竹でやってくれるだろうから、もう一度見てみたいと思う。