月曜日

去年の今頃、ちょうど帰省して熊本空港からバスで高千穂へ向かってたはずだ。

今日の曇天空もバスの窓から、途中見上げた空と同じ色だ。

早いな何もかも。

あれから数ヶ月後の秋に、親父はケアハウスに入所した。

去年の景色が今年と劇的に変化するなんて、天災でも起きない限りまずないだろう。

僕の身の回りの景色は、この１０年でさえ、ほとんど変わってはいない。

風景とは、まるで塗り絵みたいだ。
毎年同じ決まった下絵に、毎年違う人間のみをあてはめるだけ。

人間だけが成長したり老いたりしては、人間の描かれた下絵を移動する。

なんだか不思議だ。
今週もできるだけ笑って過ごせたらいいなぁ。