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僕は、千日回峰行というのを、2013年に亡くなられた、天台宗の僧侶、酒井雄哉さんの、比叡山延暦寺の千日回峰行を2度満行した行者として、そのドキュメンタリーを見て知りました。
酒井さんの、穏やかで、優しい笑顔からは、そんな荒業を、しかも、一回7年かかるのを、二度も達成した超人とは、想像もつきませんでした。
十四年の歳月です。
人間は可能なんだと、ただただ、それだけが、正直な僕の感想でした。
人間の領域を超えた、究極の超スーパーウルトラトレイルランです。
つまり、対するは、地球を突き抜け、宇宙であり、神の領域なわけです。
酒井さんの本の中で、夜明け間近の月が沈み日が昇る、そのある瞬間に、自分が仏と同じ位置にいることに、気づいたそうです。
恐らく、この言い回しは、お釈迦様が目の前に現れて、ご対面されたことの、わかる人だけにわかる、隠語なのではと、当時は勝手に推測してました。
…
では、そもそも、わざわざ、なんでそんなことやりたいの⁇
当時、その酒井さんの話をしている時に、怪訝そうに、そう、僕に詰め寄るお客さんがいました。
一般人からすると、言われてみれば、まぁ~確かに素朴な正しい疑問です。(^ν^)
ところで、僕は僕で、その時は、ちょうどマラソンにハマってた頃(^^;;だったので、何だか、酒井さんの気持ちが、言葉を超えたところで、わかる気がしたんです(^^;;
僕のフルマラソン完走とは、大阿闍梨への道筋なのだと…(^^;;
わかる人だけが、わかればいいと、酒井さん、喜びを共有している喜びに満ちていました。(^ν^)
そして、今頃になって…
当時のその見返りとして、坐骨神経痛となりました。
m(_ _)m
…
そして、久しぶりです。
昨日、ニュースで知りました。
天台宗の荒行、千日回峰行、で最難関とされる「堂入り」に挑んでいた大津市の総本山延暦寺善住院住職、釜堀浩元(こうげん)師(41)=福岡県出身=が21日未明、9日間の行を無事に終えた。
堂入り達成は2007年の光永圓道師以来8年ぶりで、戦後13人目となった。
水と食事を断ち、眠ることも横たわることも許されず、不動明王の真言を10万回唱え続ける過酷な行だ。
釜堀師は13日午後から大津市の比叡山・無動寺谷にある明王堂にこもっていた。
千日回峰行では7年の中で通算1000日間をかけて約4万キロを歩く。
釜堀師は11年3月から千日回峰行をしており、今後は1日最長84キロ歩く巡礼などをし、順調なら17年9月に満行を迎える。