【ワシントン=坂本一之】米紙ウォールストリート・ジャーナル(電子版)は26日、中国で就役前の最新鋭攻撃型原子力潜水艦が5月下旬か6月上旬に長江で沈没したと報じた。
複数の米政府関係者が明かした。
同紙は兵器の近代化や海軍力の強化を図る中国にとって「大きな痛手となる」と指摘した。
沈没したのは攻撃型原潜「周」級の1番艦で、湖北省武漢近くの造船所で起きた。
沈没は公表されておらず、同紙は「中国当局は隠蔽に奔走した」と報道。
死傷者や放射線漏れの有無は明らかになっていないが、専門家は原潜が核燃料を積んでいた可能性が高いとの見解を示している。
潜水艦技術を巡っては米国が優位性を維持しており、中国は追い上げを図っている。
米国防総省が2023年10月に発表した報告書によると、中国はディーゼル駆動の攻撃型潜水艦48隻と攻撃型原潜6隻、弾道ミサイル原潜6隻を保有。
潜水艦増強などで日本列島から台湾、フィリピンにつながる「第一列島線」
内で優位性を確保し、米国などに対抗する戦略を描いているとされる。
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