<WHOのテドロス事務局長は親元支援国(注1)と米英とのサンドイッチ状況「建前論スローガン」続くか>
<議会制自由民主主義議員内閣制日本の保健医療福祉行政首脳は同質の価値観諸国米英と同期連携を表明か>
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2020/05/09 07:45
【ロンドン=板東和正】世界保健機関(WHO)の専門家、エンバレク氏は8日、最初に感染が確認された中国湖北省武漢市の卸売市場が新型コロナウイルスの感染拡大の一因となったとの見方を示した。
エンバレク氏は、WHOで犬や猫などから人間にうつるとされる「人獣共通感染症」などの研究を担当している。
ロイター通信などによると、エンバレク氏は8日、スイス・ジュネーブで会見し、「武漢市内の卸売市場が感染拡大の一因となったことは明白だ」とした上で、市場が感染源かどうかなどについては分からないと発言した。
新型コロナの感染源をめぐっては、ポンペオ米国務長官が6日、武漢市にある中国科学院武漢ウイルス研究所が感染源であることを示す「相当な量の証拠がある」と改めて強調しつつ、「確定的ではない」と述べ、米情報機関が引き続き調査や分析を進めていると語った。ロイターによると、エンバレク氏はポンペオ氏の主張については触れなかった。
一方、WHOが天然痘の根絶を宣言してから8日で40年となった。WHOのテドロス事務局長は同日、「天然痘への人類の勝利は、各国が保健上の共通の脅威に一致して立ち向かえば、何を成し遂げられるかを教えてくれる」と強調し、新型コロナへの対応で各国が協力する必要性を訴えた。
(注1)中国が旗を振る「エチオピア開発」の光と影
住んでいる中国人は13万人、日本人は200人
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2016/08/15 9:00
上野 きより(うえの きより) Kiyori Ueno
ジャーナリスト、元国連職員
ブルームバーグ・ニュース東京支局、信濃毎日新聞社などで記者として働いた後、国連世界食糧計画(WFP)のローマ本部、エチオピア、ネパールで働き、食糧支援に携わる。2016年から独立。慶應義塾大学卒業、米国コロンビア大学院修士課程修了。東京出身
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今、アフリカでは中国の存在が急速に増している。アフリカと中国の貿易額や中国の対アフリカ投資額は近年増え続けており、それを反映するようにアフリカにおける中国人の人口は増え続け、専門家によると100万人を超えたと言われている。
アフリカの著しい経済発展で生まれている旺盛な需要を背景に、中国企業が次々にアフリカへ進出、アフリカの国家プロジェクトを受注し、投資をしている。また、アフリカでの商機を求めて来る中国人も多い。エチオピアには現在約13万人の中国人がいるといわれている。ちなみにエチオピアに住んでいる日本人は約200人である。
アフリカにやってくる中国人たちはいったいどのような人たちで、何を考え、何をしているのか。また、中国の存在は現地ではどう受け止められているのか。エチオピアでさまざまな現場を歩き、現地で生活するさまざまな中国人やエチオピア人に取材した。現在のエチオピアにおける中国、中国人の様子を4回に分けて報告する。
中国が建設した初の電車ライト・レール
中国政府は国外進出を奨励
米ジョンズ・ホプキンス大学の中国―アフリカ・リサーチ・イニシアティブの調査によると、中国からアフリカ諸国の公共事業への融資額は2000年の1億3300万ドルから2014年の136億ドルまでほぼ一貫して増加している。対エチオピア融資も2004年までほぼゼロだったのが、2005年に19億ドル、2013年には65億ドルに増加した。
エチオピアが受けた融資額はアフリカ54カ国・地域中、アンゴラに次いで2位だ。ちなみに、中国の融資によるインフラ整備事業の中でアフリカで2番目に大きいのはアディス・アババ―ジブチ間の鉄道事業で、融資額は25億ドルである。この鉄道は既に試運転が始まっており、今年9月から営業運転を始める予定だ。
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