民平的幸せ体感記3【40代編】

かつて世界一周一人旅をした「みんぺ~」のユルくてどうでもいいブログ。ちょっとハッピーな気持ちになれるとかなれないとか。

だしそば@文ちゃんラーメン(弘前市)

2019年05月07日 | グルメ
高校一年生だった頃、どういう経過か覚えていないけど、学級新聞を作る機会があった。

当時の担任の愛称が「文ちゃん」、ただそれだけの理由で取材に行ったのが「文ちゃんラーメン」。

高校生なりに取材した結果、もちろん担任の文ちゃんとは一切関係ない店だった(笑)

それきりになるはずが、その10年くらい後、その店の息子が弟の親友となる。

弟はその彼を「文ちゃん」と呼んでいた。

弟のやんちゃなエピソードにはよく「文ちゃん」が登場した。

それから更に20年くらい経ち、少し前に、弟の親友の「文ちゃん」が店主となった。そんな新「文ちゃん」の渾身の一杯を食した。ボクが食してきた濃い煮干しラーメンの概念を覆す、あっさりだけど濃い仕上がり。
「だしそば」という名の通り、煮干し出汁のパンチが強烈に効いた一杯なのである。

煮干し油をスープの表面に張るコトで、嗅覚と味覚に不思議な刺激を与えてくる。

油膜効果でずっと熱々な食べ応えだった。

美味い。

地元民に愛されてきた伝統ある店を継ぐって楽じゃない。

新たな店主、新たな一杯が常連客に受け入れられるか。

そんなミッションを乗り越え、進化させた一つの成功例だろう。

昔やんちゃしてた「文ちゃん」が立派な大人になり、「新文ちゃん」として店を継いだ。

味はもちろん、歯切れの良い挨拶と気持ちの良い態度を見て何だか安心した。変わらないって難しい。

変えるって難しい。

でも、だから面白い。

そんなストーリーを感じられる渾身の一杯でした。

ごちそうさま。

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