小中の九年間、ボクは学校では泣かないと決めていた。
何故だかは覚えてないけれど、気がついたら家族の前以外では涙を見せられない子になっていた。
どんなに悲しくても、悔しくても、辛くても、涙は流さなかった。
泣きたい時は泣いて良いんだよ。
誰かがそんな風に言ってくれたらどんなに楽だっただろう。
中学校の卒業式では、そんなこだわりを捨て、九年分、泣いた。
あの日からは感情的な泣き虫人生を歩んで今に至る。
そんな自分が嫌いじゃない。
自分の感情に素直に生きるって幸せになるコツなんだと思う、きっと。
さて、そんなボクの娘そらネェは、ボクの様なこだわりもなく、既に泣き虫人生を歩んでいる。
すぐ泣く。
そして、すぐ笑う。
感情を素直に表現出来るってやっぱり幸せなコト。
昨日、そらネェは中学校を卒業した。
超雨男の娘なのに、これでもかってくらい清々しい空である。
卒業式はシンプルだった。
卒業式を行うコト、両親で参列するコト。
卒業式を行うコト、両親で参列するコト。
当たり前じゃない今だからこそ、ただそれだけで感慨深い。
リモートでは味わえない厳粛な空気感が良い。
同じ空間で同じ時を共有する。
それが当たり前じゃないってコト、世界中の人が実感した一年だった。
だからこそ、壇上からの挨拶が心に響く。
定型的な「この良き日」というセリフが心に染みる。
本当に良き日だなぁって。
前例のない困難を前向きに乗り越えた中学生たちの代表、生徒会長の答辞が素晴らしかった。
そんな強く希望に満ちた卒業生の一人であるそらネェは、涙と共に卒業した。沢山の涙の後には沢山の笑顔に囲まれ、幸せそうだった。
我が子が義務教育を終えたのは人生初。我が子が大人の階段を上がっていく姿を見守っていくのも。これから沢山の人生初が待っている。ボク達夫婦にとっても、そらネェにとっても。
子育ては楽しいな。
そんなコトをしみじみと感じる卒業の一日だった。
本当に、本当に、良き日だった。
そらネェ、卒業おめでとう。
沢山泣けて、沢山笑える人生を引き続き歩むだろう。
そんなそらネェの未来に益々の幸あれ。
ちなみに好きな人の第二ボタンを貰うという文化は風化しているみたい。
なにそれ?だって(笑)
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