博士号でも生活困難 非常勤から抜け出せない「貧困ポスドク」の実態

2019年05月01日 | フィリピンの大学院=医学系研究過程入学
うちの子供が、来月から医学系の大学院に進むが、博士号取得して仕事あるのか?フィリピン移住生活

本当は、臨床医師を目指してたが、私の余命が4年という日本政府とアメリカ政府医療統計(透析患者の開始からの平均余命)を知り、とても医学部6年、そして自立するまで5年はかかるという臨床医学系には進めないので、別の医学系の博士課程を進もうとなった。

この地域の一番の総合大学の医学系で、前に透析しているところの偉そうなドクターに聞くところによると、大丈夫的な話だったが本当か?フィリピンなので当てにならない。

透析現場の親しいナースに話すと<<論文勉強が大変で、最短年数で卒業は大変的な話をしていた>>このナースは、別の大学で看護学を学んで、この病院に就職した日本が好きなナースで、最近は、新人の面倒を見ている。

肝心の大学院の担当教授の話では、授業は週に1回だけ、、本当か? なので仕事も並行してできるといいい<<ある企業の専属の企業内医師的な仕事あるよ~紹介するなどと言うが、その地域は島の反対側で7時間もかかる!ので断った。勉強している大学病院の学部の授業を教えるのもあるというので、そのほうが良い。

海外では市役所でも幹部は弁護士資格を有している。民間企業でも幹部は、大学院を出ているのが条件だ。日本とは異なる。




博士号でも生活困難 非常勤から抜け出せない「貧困ポスドク」の実態

5/1(水) 15:00配信

マネーポストWEB
博士号でも生活困難 非常勤から抜け出せない「貧困ポスドク」の実態

博士号を取得しても就職難にあえぐ研究者が後を絶たないという(写真は東京大学・安田講堂)

 大学院を卒業し、博士号を取得しても常勤の職にありつくことができない──。いま、そんな“高学歴ワーキングプア”として苦しむ研究者が後を絶たないという。平成に入って「大学院重点化」の施策が講じられて以来、博士課程修了者の人口が増加する一方で、研究者の就職難という問題が浮上している。

 博士号を取得したのち、常勤職が得られるまでのあいだ非常勤講師などで生活している研究者を「ポスドク(ポストドクター)」という。そんな非正規雇用の研究者が日本の大学教育を支えている状況だ。研究活動以前に、「文化的な生活すら困難」と語るのは、近代日本文学を研究するポスドク・Aさん(男性・31)だ。

「大学院博士課程に入ってから日本学術振興会の特別研究員DC1という職に採用され、毎月20万円ほどの給与を得ていました。それが3年間続き、その間はどうにか生活することはできたのですが、DC1の任期が終わってからが地獄の生活でした。何年も非常勤講師を掛け持ちする生活を送ってきましたが、常にお金がない節約の日々。専門分野はアカポス(アカデミックポスト)が非常に少なく、文学部縮小の動きもあり一層就職が困難になっています。

 一番大変なのは、非常勤の給与だけでは資料が購入できないこと。地方出身なので東京で家賃を払って東京で生活するのは苦しいですし、もちろん恋愛や結婚など、研究以外の支出につながることは極力避けています。『文化的な生活』ができない、それを切り詰めて生活している自分が、豊かな日本の文学について研究することができるのか? そう自問自答で苦しむ日々です」(Aさん)

 歴史学系で非常勤講師を続けてきた研究者Bさん(男性・35)は、今年から非常勤講師の契約が切られたという。

「僕は東京大学の大学院を卒業してから、昨年まで非常勤講師を掛け持ちしてきました。講義は1コマ5000~1万円あたりが相場。週にどれだけ頑張っても5コマか6コマが限界です。複数の大学と契約できていた年は良いのですが、突然、次年度の契約を切られることもある。非常勤講師は先輩研究者や教授からいきなり頼まれることもあり人脈がものを言う世界ですが、仕事が振られなければ収入もなくなります。


でも、コマが増えても地獄。非常勤のコマ数が増えるとその準備に時間を取られ、自分の研究時間が確保できなくなる。とくに500人クラスの講義を複数担当すると、期末には膨大な量の採点が待っている。周囲の研究者は“採点地獄”と呼んでいます。

 そんな有様ですから当然、研究成果も出せません。学術誌への査読論文の掲載数、学会発表、書籍の執筆など成果の蓄積がなければ常勤職にはつけません。食べていくために非常勤を掛け持ちすると、自分の研究者としての未来が先細っていくジレンマがある。今年は、中学受験専門の塾に面接に行って、そこで新しくアルバイトを始めました」(Bさん)
女性研究者「結婚してすぐ別居生活というのは避けたい…」

 高学歴ワーキングプアとして苦しむ研究者は男性だけではない。妊娠、出産というライフイベントがあるという点で、女性研究者にはまた別種の困難が待ち受けている。映像文化に関する研究をしているというCさん(女性・33)はこう語る。

「現在、東京の大学に“任期なし”の常勤講師として就職するのはほぼ不可能。とくに初職の場合は、良くても地方のあまり知られていない大学への就職になります。私は29歳のときに大学時代の同級生と結婚したのですが、相手の職場が都心部なので、どうにかして都内で職を得たいと思っていました。でも指導教員には『そんな贅沢なことを言っていたら就職できないよ』と釘を刺される。

 私自身、子どもが欲しいので、結婚してすぐ別居生活というのは避けたいです。それでも研究者として生きていきたい。小学校から私立の有名進学校に通わせてくれた親のことを思っても、ここで夢を諦めるのは嫌です。ただ現実問題、このままでは研究する場が得られない」(Cさん)

 Cさんの悩みの種はほかにもある。それは研究生活の生命線ともいうべき「科研費」、つまり科学研究費に採択されないという現状だ。

「研究者は自分の研究に費用を出してもらうために科研費に応募します。それは理系も文系も同様。研究には資料購入、分析のコスト、執筆、出張費用など多くの費用がかかるため、自分のポケットマネーで払うのはほぼ不可能です。科研費は研究者の生命線となるものなのですが、ここ数年は応募しても採用されないため、研究するお金がないという辛い状況です。『お金を取ってくる研究者』が今の大学が求める人材ですが、それは研究者個人の自己責任論に結び付けられる危険性もある。制度で守らない限り、路頭に迷う研究者も増えつづけるでしょう」(Cさん)

 グローバル系学部の新設など大学改革が進められている日本の大学だが、それを支えているのは非正規雇用で研究生活もままならない“高学歴ワーキングプア”の研究者たちだ。この現状は、大学制度の基盤そのものの不安定さを露呈させているのではないだろうか。





god***** | 3時間前

独立行政法人化された辺りからおかしくなって行った気がします。私は海外に出て大学で働いていますが、研究を続けたければ日本に帰ると言う選択肢は難しいんですよね。

こちらも企業との共同研究で人件費等の予算をまかないますが、率直に言うと企業は大学にあまりいい印象を持っていないので難しさも感じています。教授達は大学なので論文最優先と言われますが、企業は金にならない研究など必要ない、と思っています。個人的には企業のお金を使っているので特許最優先でしょ、と内心思いつつそしたら大学は企業のコンサルティング先か?というジレンマもあります。産学連携と言うものの研究は研究で企業とは結びつきにくいんですよね。一見訳の分からん基礎研究に誰がお金を払うんだ、となりますが訳の分からん研究から大発見はいくつも生まれています。研究分野に関してはある程度政府が保護する必要があると感じています。

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返信17
kat***** | 3時間前

理工系志望のうちの子供も、研究者に夢見ているみたいだけど、博士に行くつもりなら、日本でやっていくのなら結婚はあきらめてジリ貧生活覚悟で行くようにと伝えています。博士で人間らしいまともな生活したければ、海外へ行くようにと。

研究者に落ち着いていい研究と大学教育をしてもらうためには、最低でも年収800万円、能力の高さから考えたら1000万円は保証しないとね。人間は霞を食って生きていけるわけじゃないから。

国費をバンバン科学分野につぎ込んでいる中国に人材が流出するのは当たり前だし、20年後、30年後にノーベル賞受賞数が逆転するのは目に見えている。

人文系は人数は必要ないけれども、歴史や文化を検証しながら構成に伝えていく人材として必須。院へ進む人数を絞って、博士号を取った人にはこちらもしっかりとしたポストを与えるようにしないと、学術文化の衰退がいずれ始まる。

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返信26
pns***** | 2時間前

博士号でもではなくて、博士号は研究者になるために目指すものでしょ。企業にとって、一番有用なのは、理系の修士号取得者です。学士では1年間しか研究という勉強をしていないので、大企業では研究職として採用されません。アメリカでは博士号が研究職の原則ですが、日本では事情が違う。日本の大学は、職業訓練の場ではないので、事情が違うというのが現状でしょうけれど、公立高校が衰退し、私立高校が大学受験の優良行となったように、今のままでは、東大が衰退し、職業訓練に力を入れた私立大学からの採用が増えるでしょう。当然、私立大学はそれを目論み、ノーベル賞受賞者など企業に有望な研究者を教授に招いて、学生に徹底的な職業訓練をするでしょう。就職してすぐに役立つ研究をし、教授とつながりのある企業に就職する。東大でも就職率が低下したら、学生の質も必然的に落ちて行くでしょう。

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返信4
kum***** | 4時間前

確かに多様な組織で働けることが一番いいです。
しかし、博士課程まで行ってしまうと、なかなか職にありつけない現状もあります。

私は、社会そのものが、多様な人材を育て上げる社会ではない気がします。それができていたら、高学歴の人は貧困に陥らずに済んでいました。

そもそも、学校教育が、「全員同じになれ、平均からはみ出すな」であり、社会に出ても、やはり要求されるのは、「上の言うとおりにやれ」「同調圧力に屈すること」「空気読め」…
これでは進歩しないのではないか?
意欲をそがれるのではないか?と思います。
しかし、産業の発展には、ユニークな発想が何より大事。
専門、博士課程というと、専門以外の人から、疎外されやすい。組織ではマイノリティです。それゆえ、いじめてつぶしにかかることすらある。
有能な人材を有効に使えない社会構造があり、それが社会の発展を妨げているのなら、非常にもったいないです。

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返信3
fsm***** | 4時間前

20年も前から博士課程に進んでもいい就職が無いって言われてました。
大学に頑張って研究したのに不思議だと思って見てました。
ポスドクでいたけど結局全然違う仕事してる人もいます。
アカデミックでやってく自信のある人以外は本当にやめた方がいいんだなと思いました。

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返信1
Le Thé | 3時間前

理系博士課程ならともかく、文系の博士号取得者に何ができるかと言うと、一般社会では何もありません。本当にアカポスを狙うしか無いでしょう。単に学歴が有ると言うだけで、人生の選択方法は「音楽家を目指す」と言うのに近いものがあります。食べていけない音楽家は沢山いるでしょう。自分が学ぶものに、どれだけ社会の需要があるかを見極めることも重要です。

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返信4
lic***** | 59分前

研究に金を出さず未来に投資することをやめたこの国もどうかと思うが、海外の方が研究者の待遇がいいということが知れ渡っている今国内にしがみついて研究者になろうとする人々もよくわからない。
そりゃ国文学の研究がしたいとかだったら他に選択肢はないけどさ。
本当に研究者になりたいなら海外に行ってでもなればいいし、国内にいたいというのを優先するなら国内で需要のある仕事をすればいい。
何も選べず何も捨てられない中途半端で優柔不断な人がドツボにハマってるってだけの話に見えてしまう。

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返信2
tak***** | 9分前

大学の研究は、企業で実用化を念頭に研究開発を行うのとは異なり、新たな発見や知見を広く世の中の人が使える形にまとめ、論文や学会で発信することが求められるから、並大抵の能力では実行できない。教授の指導のもとで3年程度博士課程で研究したからといって、一人でそれができるようになる人は多くはない。故に博士号なんてものは、研究者を志し、実際にその第一歩を踏み出した証程度の称号に過ぎない。博士号を特別視するなら、もっと審査基準を厳しくするべきだが、そうすると取得者は一気に減ることになるだろう。

実際に企業に務めるドクターを見てると、大学での研究内容をそのまま続ける場合を除き、修士と博士に差は無い。称号とは関係なく素養や考え方、行動力、コミュニケーション能力等が出来不出来を分ける。

大学で研究を続け教授を目指す場合の登竜門であることに間違いは無いが、それ以外の道に進む場合は扱いに困るのもやむ無し。

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返信0
datsu***** | 1時間前

大学教員をしておりますが、人文科学の専任教員になるのが難しいのは今に始まったことではありません。
大学院重点化政策とは関係ありません。元々、求人が少ないのです。
法学、経済学、経営学などの社会科学分野であれば、地方の短大まで含めて求人はあるのでそこまで困難ではありません。

都内の任期無し専任教員にこだわって就職できないのは、完全に自己責任の範疇です。地方に求人があるのならば、全く問題ではありません。さも問題かのように取り上げること事態が間違っています。

科研費が取れないのも完全に個人の問題です。私は科研費を複数回獲得しています。まるで制度が全て悪いかのように間違っています。

現在の大学は、教育の質保証の観点から他大学の専任教員が非常勤講師をしています。非常勤講師だけをしている専業非常勤などまともな大学は雇っていません。

現在の大学事情を理解したまともな記事を書いて欲しいと思います。

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返信4
123456 | 4時間前

DC1を貰っていた時点で優秀な研究者だと思うけどなあ。「厳しいと思ったから私は諦めた。厳しいとわかっていたんでしょ」というコメントもあるが、だからといって悲惨な目にあっていいわけではない。研究者になれる数は限られているから、ポスドクが就職できるような体制を整えてほしい。

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