百歳に向かってもう一度世界一周

百歳に向かってもう一度「歩いて世界一周」に挑戦したい。日中友好董存瑞育英基金を充実したい。富士登拝・・・

忘れられない七草粥

2012-01-07 17:47:41 | 自分史

  1月7日(土)時々 平成17年1月1日より 2,572日目
         歩いた歩数        その距離
本日       14、781
歩      10、347m
総計 35,834
,385歩 25,084,070m
イタリヤ・オーストリヤ・ドイツミュンヘンを経てベルリンに向かう。後 161,801m

 1月7日【七草】には忘れられない思い出がある。私たち兄妹は私が5歳、妹が3歳の時、母を亡くし祖母の居る信州に預けられたが、私が10歳の秋、再び上京した。と言っても父が職人として働いていた浅草の宮田家に居候としてやってきたのだった。

 宮田家は金物屋を開いて居たが、お祖母ちゃんは昔気質の方で、孫を連れて松坂屋(デパート)に買い物に出かける時は嫁さんは二人の為に火打石を打って送り出して貰っていた。私はこれを見てただならぬ感動を覚えたものだ。物心づいて以来、そんな神がかった所作を見たこともなかったし、何を意味するものかも知る由もなかった。

 後で人伝に聞くところによれば、火打石を打って悪魔を払い、家に戻るまでの無事息災を祈るものだいう。大した格式のある家柄と思い、子供心に恐れいった。

 そして1月7日、「今日は七草ですヨ」と言われて出された朝飯におどいた。真っ白なお粥に白砂糖が掛けられていた。ご飯に砂糖など掛けて食べたことことは一度もなかったし、まして白砂糖など舐めた事もない。驚いたと言うより【こんな旨いものがこの世にあるか】と思った程美味かった。私はお正月の七草の日には【おかゆに白砂糖を掛けて食べるもんなんだ、と覚えたし、忘れられない日となった。

 その翌年の春、私達親子は神田に越したので、それからは一度も七草にお粥に白砂糖を掛けて食べたことはない。そればかりか、大人になってから七草粥には七色の春の野菜( セリ · ナズナ(ペンペングサ) · ゴギョウ(ハハコグサ) · ハコベラ(ハコベ) · ホトケノザ(コオニタビラコ); スズナ(蕪) · スズシロ(大根). )を刻んで食べるのが昔からの大方の風習だと知った。

 1月7日に白米のお粥に白砂糖を掛けて食べるシキタリを今もやっている地方・場所・家・人をご存知の方、居りましたら教えてください。