夫は以前から、
仕事の経験を買われ、
知人のベンチャー起業の手伝いをしていた。
夫も、
やり甲斐を感じ、
出来るだけ協力を惜しまなかった。
それが、
数年前から、
自分の頭の回転が錆びついてきて、
頼まれた事を理解できなかったり、
自分の文献を読み返しても、頭で整理ができなくなった。
一時は頓挫した知人の仕事だったが、
またやりだしたらしく、
夫に協力を要請してきた。
仕事を受ければ、
長期にわたり札幌での仕事となる。
頭に地図の描き辛い夫が、
一人で知らない土地で暮らすには不安がある。
夫の “本音” は『仕事をしたい』
本人も相当迷っているらしい。
で、
結論を出した。
やっぱり、断ることにすよ。
ハムモフが反対してるって言って。
私のせい
だって、悪いもの・・・
夫は、
断る時に、何かのせいにする。
チャンと自分の気持ちを言って断ればいいのに。
今回も、私のせいにして。
カッチ〜ンときた。
が、
しばらくして、思い直した。
その知人とは、私は会う機会はない。
私が “悪者” になってやってもいいではないか。
私が好きで読んでいる時代物には、
誰かの為、
『悪』を一身に背負って逝った者の多いこと。
それに比べたら・・・・
で、
そう言ったら、
夫も、
いや、自分でチャンと断るよ。
お互い、
『機嫌良く振る舞うふりをする』ことが、
定着しつつある、かな。