-ALKAN-

しどろもどろでも声は出るなり。

おはようございます。須らく前へ。一日が始まります。

2018-01-14 06:02:03 | 日記

おはようございます。そしてまずはテレビをつけて、その日のニュースを確認する。

 18・19の頃、その頃の私は人生でおそらくもっとも拗ねていた時代で、世間とか、愛情とか、友情とか、信頼とか、夢とか、希望なんてものを髪の毛も歯も、すべて抜け落ちるほどにヘイトしていた時代で、どんなに意気地の無い僻事であろうと、汚い言葉に変えてマイクを通せばメッセージになると、自分の弱さや汚いところを吐露するのがロックで、バカにされ嫌われてもやめないのが本当の信頼だ! 愛だ! みたいな、変な信仰を持ってまして……、

 そのころ一緒にやっていたベースが作った曲の歌詞に「夜中に飛び起きて、鏡の前に立ち、目の中の輝きを確かめる。まだやれると叫ぶ声が聞こえたなら、わずかな音だって聞き逃せやしないんだ」というのがあって、私はこれを非常に嫌い、「こんなことを言ってるやつに限って二度寝する」なんてことを言って、著者を大いに不快にさせたモノですが。

 今になって思い出せば、非常にストレートで、ストイックでいい歌詞だと思います。いったい私はあの頃、何に対してあんなに卑屈になっていたのでしょうか。おそらくは、折り合いが悪かった父親か、今一つ根性の座らない自分自身に対して、信頼しきれないジレンマでもあったのではないかと、今回想するのですが、赤裸々に、ストレートに、なんてことを考えていた割には、父親を題材にした歌詞も、自分の不甲斐なさを嘆く歌詞も一曲も作っていないのですね。

 つまり、自分が本当に知られたくない欠点や弱点を、巧みにかわして創作していた。なにも身を削らずに、見てくれだけ、自分の許容範囲内で赤裸々ぶって見せていただけなんですね。単なる弱気な自己満足。それじゃあ他人の心を動かせないわけだ。

 ベースの彼はその後、仕事も、趣味も、住居も点々とし、最後に、「子供が出来た。可愛くて仕方がない」と言うメッセージを満面の笑みの写真とともに送ってくれたのを最後に消息を絶ちました。元気で暮らしているといいのですが。

 今日も世の中ではいろいろな事が起きています。一番ダメなのは、そうか、あぁ大変だ、受験生、大変だ。難病、大変だ。 離婚騒動、大変だ。ミサイル、大変だ。 と、すべて画面の中だけで決着して一枚も関わろうとしない事だと心得ました。

 どうすれば、自分の今生きている時間を、膨らませるか。

 若い頃の私みたいに、内側ばかり膨らませて、世の中の自分にとって都合のいいとこばかりを、小窓からこっそりのぞいて、盗み見ては盗撮し、その写真を内側にべたべた貼りまくって、あぁ、これが世界だ。世の中だ。と、引き籠ったまま物知り面で悦に入る。 

 これが一番ダメですね。

 若い頃の私にあったら、「おいお前、一遍その、音楽もどきを辞めて、それに代替えさせているメッセージもどきも、プライドもどきを捨てて、それからなんか一言言ってみろ!」と言ってやりたいですね。でもいきなり、白髪交じりの足を引きずったおっさんにそんな事を言われたら、当時の私ならボコボコにしていたかもしれませんね。やっぱり、若い子に絡むのはやめときます。

 さ、そろそろ夜明けです。今日も一日、頑張りましょう!

コメント
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