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退職後の日々を写真で記録

ビタミンB12の思い出

2024-09-02 08:41:01 | 微生物
一昨日、手の痺れで整形外科に行きビタミンB12を貰ってきた。
すると今朝の新聞に「痩せすぎの女性がビタミン欠乏を起こしていることが確かめられた。」との記事が載っていて、ビタミンB12が欠乏すると悪性貧血を起こすと書かれていた。
ビタミンB12がどのような食品に含まれて、後で調べてみようと思う。

今回、ビタミンB12を医師から処方され、50年ほど前の記憶が蘇ってきた。
その頃、レプトスピラを培養していたが、培養にはウサギ血清が必須であった。
ウサギ血清が必要となればウサギの血液が大量に必要になり、動物愛護の面からも問題を抱えていた。
それから程なくしてウサギ血清なしでレプトスピラを培養できる培地が論文発表された。
早速、追試をしてみた。新たな培地に必要な牛血清アルブミン、tween80などの試薬は手元にあったがビタミンB12だけは持っていなかった。
ビタミン一つぐらい無くても大丈夫だろうと思い培地を作製しレプトスピラを接種してみたが、増殖は全く認められなかった。
止もうえずビタミンB12を注文して入手し、培地を作製してレプトスピラを接種したところ、見事に増殖し感激したものである。
細菌でもビタミンは必須のようである。



レプトスピラ:ワイル病の病原体で、野口英世が黄熱の病原体と間違って報告した細菌。


 「細菌もビタミン摂って生き延びる」

 9/1の歩数:休み


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