なんと、私好みのマダガスカルファッション!
枯れ葉を身にまとって明らかに普段着でない
これは、牛を使って田を起こすときの伝統的な姿で
枯れ葉がすれる音と<異形>で牛を興奮させ働かせる
適度な宿泊施設のない地域では本気で全員テント泊をしたようだ
写真からは大小あわせて7テントがみえる
こういうところはライフラインゼロなので
夜は焚き火で明かりと暖をとる
しかし実は朝晩寒くダウンジャケットを着て過ごす
テント泊も厳しいだろうと想像する
さて毎回話題にしているクラウドファンディングですが
前回の<マダガスカルレポートVOL12>のときから16名増え
現在166名の皆さんに賛同いただいています
ファンディング最終日までの数字は減っていきますが
賛同者の数と目標額に近づく金額は
目に見えて増えていき
感謝の気持ちが深まるばかりです
ありがとうございます。
引き続きお願いさせていただくとともに
サイトで高橋音楽監督が
帰国後初レポートを書かれているので
ここでも掲載いたします。
ロケ終了後の心境や映画にまつわる現在の仕事ぶりが
わかりとても興味深いです。
どうぞお読みください
高橋です。
8月26日から出国までいた
マダガスカル最後の滞在地であるアンタナナリヴでは
念願の熱いシャワーもあり
(1ヶ月のマダガスカル滞在中にシャワーは数回)
それまでより多少は落ち着いて過ごしました
そして、亀井監督、小野里撮影監督と
この1ヶ月の楽しかったこと、
美しかった風景、
豪雨、悪路、ケガ
スタッフの熱意、
料理やそこに混じっていた砂利、
あのシーンこのシーンなどを振り返りつつ、
この先どういう映画に仕上げてゆくか
話しあう時間がとれました。
「これからが次のステップ、勝負だよな」
という当たり前の話はお互いたくさん出るものの、
終盤で熱いシャワーを浴びてスッキリしたとしても
やはりまだ旅の最中。
次のことを話すのは難しかったろうなと今になって思います。
<旅>とたいそうな言葉で言っても
たった1か月間
それでもやはり知らない土地、
知らない日常を送る人々と出会って交わる時間というのは
あらためて思いますが、得難いものです。
そんな状況で冷静に判断しながら滞在するというのは、
自分ではやっているつもりでも、
まあたいがいトンチンカンで
全然できていないもので、
帰国してある程度の時間が経ってから振り返らないと
見えてこないモノやコトがたくさんあるだろうという見当は
最初からありました。
いま9月も半ばになって
まさにそんな時間の渦中を過ごしています。
ではこの2週間と少しの間なにをやってたのかと言いますと、
アンタナリヴで買って帰ってきた5〜6枚のCDや、
帰国後入手したマダガスカル各地の音楽が記録されている
様々な音源を聴き込んだり、
国会図書館に行ってマダガスカルの歴史や
19世紀の記録文などを読んだりしてます。
この時間が映画の音楽にどうつながって、
どうなるのかはまだまだ未知ではありますが、
直線で一気には進めない場所(映画の完成)へ、
大きく遠回りをしながらも進んでいる実感は充分にあります。
↑の写真はアンタナリヴで偶然観れたヒラガシのライブ会場の模様
ヒラガシはロケ地だった南東部とは全く違う、
アンタナリヴ周辺のメリナ族の伝統音楽です
以上
前回のレポート
http://blog.goo.ne.jp/gouter2008/e/087d8b6b1df51027dfa5347ff9ff5da7