フォールドーファンにて
朝焼けの中、仕事に向かう男たち
(プロカメラマン小野里氏撮影)
ゼブ(コブ牛)をしめる現場に女性は入れない。
さばいた肉を取りにきた若い女は、葉で顔を隠していた。
ファミリー
スタッフは日本&マダガスカル合同チーム
<ヴァタファミリー>
帰国後レポート②
高橋音楽監督
クラウドファンディングサイトより
9月も後半に近づいた今、
やっと、マダガスカル滞在中に、定点と長回しを基本に録音してきた音源群を
聴き返しては並べ替えてみたりしながら、
なにかが頭の中で整理されるのを待つ
そして、気分や印象が様々に入れ替わるのを
観察したりしています。
記録されている音は、
深夜の凄まじい蛙たちの声
くり貫き船ラカナで川を渡る間の水の音
朝の市場の騒がしさ
日の出前から夜明けの鳥が鳴くようになるまでの変遷
スタッフたちとの食事のときに録音スイッチを入れたまま
ほったらからしにしておいたもの
夕食を終えたミュージシャンたちの息抜きのセッション
ライブシーンの演出とリハーサル
日曜日のカーラジオから聞こえた
スプリングリバーブが深々とかかった賛美歌
午後ののんびりした集落での
子供たちの声と杵を突く音
ゼブ牛たちの延々と続くような足音
などなど・・・
それぞれ5分や10分くらいの長さ。
録ってるときに、「充分かな」と思っても
意識的にできるだけ長めに録音した。
自分の感覚がいつも信用できるわけではないですから。
なんとなく珍しいような面白いような音を
カタログ的に集めるのではなく、
マダガスカルでの我々の現場にあった
温度や匂いが伝わるような音の在り方を
ディレクションしようとして、
勢い余って監督たちとのミーティングや
トラブル対処中の声や、
ひどい悪路を移動中にラジオに合わせて
合唱する出演者たちの歌などまで記録したり
(まあガッタガタですが)
これらのいくつかは映画の中でコラージュしたり、
シーンに当てたりするための素材として。
一部は、クラウドファウンディングに
参加してくれた人たちへの返礼
…なんて言ってますが映画と平行して
こういう音源作品をどっちみち作りたかったのですし
ぼくの企画ディレクションによる現地録音CDのためです。
このCD、非売品のリターン用
応援してくれる人たちにだけ渡る作品、
というのも良いものだな、と。
作る方も嬉しくなります。
そういえば、今年の初めだったでしょうか。
この映画の音楽監督・作曲家としてオファーをもらったときに、
亀井監督から
「自然音は音楽のように聞こえてほしい、
音楽は自然音のように聞こえてほしい」
というサウンドイメージを伝えられました。
これを聞いて
亀井さんがどんな映画を作りたいのか、
なぜ音楽監督としてぼくを誘ってくれたのか、
そしてマダガスカルでの撮影にも
一緒に来て欲しいと言う意味などが
一気に了解されたことを思い出しました。
写真は録音した場所やシチュエーションを記録した
iPhoneメモ。8/2の記録です
豪雨に悩まされてはいたものの、
その後の苦難をまだ知らない時です 笑
以上
前回の高橋音楽監督のレポートもアップしています!
こちら
http://blog.goo.ne.jp/gouter2008/e/d1c80cdf133c17f874fbad43245b74e8
<クラウドファンディングは本日23時59分59秒で終了>
ファンディングの終了まで残りわずかですが
ヴァタチームの支援のお願いは最後まで本気なので
私からもまだのお方に
『ぜひ賛同してください!!!!」と
声高に叫ばせていただきます!(^^)!
すでに支援をしていただいたみなさんには
心からお礼を申し上げます
ありがとうございました!
さて、私のお願いをかねたマダガスカルレポート最終回・・・
blogがどれほどファンディングのお役にたてたかは
わかりませんが
SNSにあげられる日本人スタッフの情報をもとに
いつもよりも丁寧に時間をかけて書きました
もちろん、今後も引き続きマダガスカル関連はアップします
マダ在住・ナツコさんとの交流や
ヴァタファミリーのロケ体験話&こぼれ画像などを入手し
あたかも
「マダガスカルにおるん?」
「今までにいったことあるん?」
と、思わせるように綴っていきますので
どうぞご覧ください!(^^)!
お読みいただきありがとうございました
こんなに長くなったところで
さらに岳からの<最後のお願い>が
ファンディングサイトにアップされています
お読みいただければ光栄です
https://motion-gallery.net/projects/flyingimage2017/updates/17267