自民党:「麻生派」発足 麻生・山東両派などが「志公会」
新派閥には佐藤勉衆院議院運営委員長のグループも加わった。麻生氏は記者会見で「安倍政権をど真ん中で支える点は一点の乱れもない」と述べ、首相を支える姿勢を強調。首相とは菅義偉官房長官らを交えて2日夜に会食しており、首相から「ぜひ(新派閥に)期待している」と激励されたことも明かした。
ただ政府・自民党内では、来年9月の党総裁選を見据え「麻生氏が色気を出すのではないか」(党関係者)との見方は絶えない。麻生派幹部は「麻生氏は自分からやる気はない」と火消しに走るが、派内には「首相に緊急事態があれば、準備はできている」との声も漏れる。
麻生氏は会見で「大きな政策集団二つを考えていく」と述べ、首相の出身派閥・細田派(96人)と並ぶ党内2大派閥を目指す考えも示した。都議選の惨敗で首相の求心力低下は必至。石破茂元幹事長らも「ポスト安倍」へ活動を始めており、新しい麻生派の誕生は、党内の多数派工作や派閥再編を活発化させる可能性がある。【小田中大】
旧麻生、山東両派など合流の新派閥を「麻生派」と表記
自民党旧麻生、山東両派などが合流した新派閥は3日、麻生太郎副総理兼財務相を新会長に決めたため、毎日新聞は同派を「麻生派」と表記します。