ビル・ゲイツ氏、マイクロソフト取締役を退任
2020/3/14 6:22 (2020/3/14 6:55更新)
【シリコンバレー=佐藤浩実】米マイクロソフトは13日、創業者のビル・ゲイツ氏(64)が同社の取締役を退任したと発表した。自ら設立した財団で取り組んでいる気候変動や教育、公衆衛生に関わる慈善事業に専念するため。サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)らへの「テクノロジーアドバイザー」の役割のみを続ける。
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ビル・ゲイツ氏(2019年1月撮影)=ロイター
ゲイツ氏は1975年に友人のポール・アレン氏とマイクロソフトを創業し、パソコン用基本ソフト(OS)「ウィンドウズ」で一時代を築いた。2000年までマイクロソフトの最高経営責任者(CEO)を、14年まで取締役会長を務めた。
一方で2000年には妻のメリンダ氏とともに、環境問題や新興国の病気など社会課題を扱うビル&メリンダ・ゲイツ財団を設立。財団活動の比重を高めるため、08年以降はマイクロソフトの仕事は「非常勤」にしていた。今回取締役も辞めることで、慈善事業にすべてを費やす。ゲイツ氏は著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いる米投資会社バークシャー・ハサウェイの取締役も退任する。
ゲイツ財団は影響力を強めている。最近も2月に新型コロナウイルス対策に最大1億ドル(約108億円)を拠出すると発表したばかりだ。
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