世界経済フォーラム(WEF、本部スイス・ジュネーブ)は4日、「旅行・観光競争力報告書」の最新版を発表した。日本は140カ国・地域中4位で、1位スペイン、2位フランス、3位ドイツとともに前回の2017年と同順位だった。報告書は世界的に観光需要は増していると指摘し、観光地への負担に警鐘を鳴らした。

 報告書は、政策、インフラ、環境、自然・文化資源の4分野計14項目で、観光地としての魅力を指数化して評価する。日本は「国際的な開放度」「陸上・港湾のインフラ」「文化資源・ビジネス旅行」が高く評価され、9位から4位に順位を上げた前回に続き、7位のオーストラリアを上回ってアジア太平洋地域で首位だった。

 総合で首位を維持したスペインは観光資源の豊富さと旅行者へのサービスが評価された。米国が英国を抜いて5位となったものの、上位10位に変動はなかった。