串屋マスターの幸せ。

日々の出来事や、思ったこと趣味のことなどを書いていきたいと思います。

カローラってすごい。

2013-07-24 10:07:00 | 日々の出来事
実は本日、体調不良で会社を休んでおります。
原因不明の吐き気が夜中から止まらず、病院大嫌いな私も観念して診察に行く予定です。
暑くなったり涼しくなったりの落差が激しく、知らないうちに身にキテるらしい・・。
年齢なりに注意しなくちゃです。
こういう日は覚悟をきめて、時間が許す限りいつも中々読めない本を読もうかななんて思ってます。

さてさて、またこりゃ近況ですが、バイクネタがすっかりありません。
困ったな~、どこか行きたいけど娘が可愛すぎて一人で出かけられない・・です。
K9は毎日通勤で使っているので元気に動いてますが、ほったらかしだったVTRビッケ号はガソリンが腐りました。エンジンかからずキャブの清掃が必要と思われ現在不動状態。
通勤に使いたかったのですが予算の問題でいつ直すかは未定です。
暇がね~あればね~自分でやりたいな~。

で、今回のお題「カローラ」ですが、買ったわけではありません。たまたま当家のノアさんが車検のため販売店さんに用意してもらった代車が「新型カローラアクシオ」だったんです。
カローラ系ならたまに乗る会社のプロボックスがあるのですが、これももとはカロバンなのですが正直あまり良い印象は持っていませんでしたし、代車とはいえ「カローラか~なんでもいいや~」位な感じでした。

この日は母の所へ行く約束をしていまして、余計なところによらずとも片道約2時間のドライブコースだったんです。代車ですし、普通の車ですからさしたる期待もワクワク感も感じずチャイルドシートを取り付け、担当の営業さんに見送られ、家内と娘を乗せ販売店を出ました。


が!お店を出たとたん私の記憶の何かが反応しました「あ、これカローラだ!」
ハンドルやシートから体を伝わってくる振動、車室に入り込んでくるエンジンの音。
それはまさしく私の体が覚えていた「カローラ」そのものだったのです。


なんでこんなに感動しているかといいますと、私が免許を取った29年前、家の車がAE81という型式の5代目カローラだったんです。しかも出たての新車で最高グレード「SEサルーン」のしかもATでした。しかもというのは当時はATが普及し始めたころでMTよりもだいぶ値段が高く、まさに父の宝物でした。休日のたび洗車してワックス掛けて、高校生だった私もそれを手伝いながらクルマの話をしたものです。

18になり当然のことながら、免許取ったら乗りたいし、家にはこれしかないので父に毎度許可をもらって乗りだしていました。頼むと父はシブシブでしたがキーをくれて、「丁寧に扱えよ」が必ずのキメ台詞だった気がします。
この車は父が亡くなる少し前まで当家にあり、家族の大切な一員だったのです。
そう私にとってのクルマのスタートは「普通のカローラ」だったのです。


あれから30年近くが経過して、色々なクルマに乗継ぎ、私のクルマ経験も上がり、車体の設計自体が進化して各部が新しくなり、エンジンも高効率な新型に、3速ATがCVTになったのに、

でも「カローラ」

変わっているのに、ハンドルを通して変わらず伝わってくるものがあって、ミラー越しに家内と娘の姿を見ながら、若き日の思い出や父との思い出が浮かんできて走りながらちょっとセンチな気分になってしまいました。

走ってみると今風な進化がキチンと判るのですが、乗り味はしっかりカローラなんです。
足回りは過度に出来過ぎていない、でもしっかり感がある何とも言えない心地よさ。
セダンボディーだからでしょうかリア周りの剛性感もしっかりあり、タワミが少ない印象でした。
もちろん、クラウンやマークXとは比べてはいけませんが、ミドルレンジでは必要にして十分な性能。
良くいえばダイレクトで路面状況が手にとれる感じといえば伝わりやすいでしょうか。
細いタイヤが生み出す軽快感もなかなか心地よかったです。

悪くいえば振動もあるし限界は推して知るべしですが、これで十分と思わせてくれるものがカローラにはあると思います。

エンジンは4気筒の1500㏄らしい元気なまわりっぷりで実用域ではトルクも不足なく快適でした。
意外に回すとパワー感があって、音も勇ましく、運転してる感を盛り上げてくれます。
100馬力位あれば十分気持ち良く走れます。
回すと音は会話が出来ないくらいスゴイですが坂道もグイグイ登ります。
余裕じゃなくてグイグイってところがこのクラスのいいところです。

最近普段会社で乗っているのがプリウスなのですが、良く出来ているんですが正直つまらない。
ガソリン1.5クラスまでがエンジンと話をしながら乗る感覚を味わえる希少なクルマ達なのかも知れません。
昔のキャブ仕様のころのクルマたちはそれが当たり前でした。
インパネを見ただけで調子の善し悪しが判るような、だからクルマやバイクは自分の分身であり、かけがえのない友達と思えたのではないかと改めて思っています。
最近の乗り物は良く出来過ぎていて、ハイパワー車のエンジンルームの中のように「人」や「感情」が入り込む隙間さえなくなっている気がします。

テクノロジーの進化の中でも、「人」を見失わないように心がけていきたいものですね。