先日のツーリングの帰り道。
事件は起きました・・・・・。
伊豆スカを上がり、そのまま箱スカへ、御殿場に降りて東名。
そんな、普段と変わらないコースでした。
よかったです、生きてます。
正直、死ぬ時ってこんなにあっけなく来るものかと思いました。
完全に意識を取り戻し自己診断を開始するまで、たぶん5秒くらい。
「生きてる!とりあえず俺は生きてる!」
ホントにそう思ったんです。
それは、本当に突然の出来事でした。
一発廃車でございました。
納車の時に書きましたが、今回も2ヶ月でした・・・・・。
事故から3週間経ちました。
最初に述べておきますが、怪我の程度は、
「全身打撲、頚椎捻挫、恥骨強打、全治1ヶ月」
で、済みました、奇跡です。
現在まだ全身痛いですが、なんとか仕事にも復帰しております。
仕事上でもプライベートでも色々変化がありまして、その辺は又後日書きたいと思っております。
もう少しタイミングがズレていたら、確実に骨折なり裂傷なり負っていましたね。
もう少し速度が出てたら・・・・確実に死んでました。
さて、どんな状況だったのか・・・・。
これ読んでる皆さんは、
「あ~串屋さんは飛ばすから、どっかのコーナーですっ飛んだんだろうな~」
なんて思ってるでしょ!
まったく違います!!!!!ホントです!!
それどころか、正直私には過失は何もありません。
保険上、私も動いていたので9:1は着くのでしょうが、納得いきません。
まわりにはレストハウスしかない見通しの良い直線。
しかも、対向車もなし、速度50キロ以下。
センターライン寄りを走行中。
アクセル全閉、リアブレーキ少し当てて減速中。
そんな状況でロードサイドのレストハウスの大型看板の影から
(私からは完全な死角になっていたところから)
いきなり車が出てきました。
至近距離、10~5m位、まさに「え?」自分で声出したのを覚えてます。
ブレーキを入れる間もなく、そのまま激突。
自分はその勢いで頭から車体に突っ込み左方向に落下。
スゴイ衝撃で息ができません・・・・・・。
一瞬意識が飛びました。
まわりの方の話では5秒位でしょうかすぐに動き出したそうですが。
最初は痛いより、衝撃で苦しい方がキツかったです。
というより、その時点では痛みなんか感じませんでした。
自分が、今どうなっているのか、それを把握するのが先でした。
どれくらいのケガなのか、手足はついているのか折れていないか。
痛くなったのは救急車に乗った後くらいからでした。
まず自分の意識がはっきりしているか生年月日や名前を言って見ます。
はっきり声に出せる、OK。
でもまだ呼吸はかなり浅くしか出来ません。
手足は動くか、
力は入らないが、感覚はある、神経系OK。
骨折はないか、
変な方向に曲がっていない、曲げられる、OK。
呼吸が戻ってきました、今度はゆっくり身体を起こしてみます。
全身に痛みがきますが、痛みの種類は打撲系の痛い。
脊椎に異常なし、OK。
なんとか自力で立ち上がることが出来ました。
首、左右にゆっくり動かしてみます、激しい痛み特に左。
あまり動かしてはいけない、NG。
付近の方に手伝ってもらい、ヘルメットを脱ぎました。
でもまだ、平衡感覚が少々狂っていてまっすぐ立っていられないので、
縁石に腰掛けている事に。
脳震盪を起こしているようです。
うまく言葉が出てきません、かなり脳が揺れたらしい。
気持ち悪くなったら要注意ですが、今のところは吐き気はなし。
OK。
とりあえず、タバコを一服・・・・・・・。
手が震えてうまく火がつけられません・・・・。
タバコを吸いながら、衝突位置やバイクの倒れている位置を正確に記憶しておきます。
事情聴取のときのためです。
苦しいのをガマンしながらでしたが、なんとか記憶できました。
一渡り現状を記憶したら、もう一度衝突までの記憶を繰って起きます。
なるべく正確に記憶をも一度明確に焼き付けておきます。
この間にその場に居合わせたバイクチームの方々が消防と警察にすぐに連絡を入れてくれていました。
その声にも正直うなずくのが精一杯でしたが、意識ははっきりしていたので、
お礼もいえなかったのが今も心残りでなりません。
自己診断がちょうど終ったところで先行していた仲間から電話が鳴りました。
とりあえず、かいつまんで状況を伝えると、すぐに戻ってきてくれました。
それも、あっという間に・・ホント嬉しかったです。
仲間がそばに居てくれるだけで、こんなに心強い物なんだと、
本当に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
ここで、私に代わってビッケさんにも連絡を入れてもらいました。
とりあえず加害者と短く状況の確認と連絡先の交換、
加害者は、78歳男性、老人4~5人で御旅行中だそうで。
まったく出る時に確認していなかったそうです。
幸い保険には入ってるようなので一安心です。
やがて救急車が到着、初期診察をうけます。
看板の後ろに居るのが私。
被害状況を記録するために仲間にカメラをたくし、私は救急車の中に。
引き受け先の病院もすぐに決まり、搬送開始。
小田原の病院へ、救急処置室へ入りそのまま検査、入院。
初期処置室から一時意識が混濁したためICUへ直行でした。
その間、残った仲間がレッカーの手配や警察の対応やらしててくれました。
県境のため管轄が入り組んでいてスゴイ時間がかかり大変だったそうです。
本当に感謝感謝です。
検査の為そのまま一晩入院、翌日夕方、脳波、骨折、内臓破裂なしって事で、退院。
ICUの中では一切電話が使えないので、とりあえずビッケさんに外から会社には連絡してもらってましたが、やっと自分で連絡できました。
退院して、すぐ外に出てまず!やっとタバコが吸える!
煙を深く吸い込み、頭がグラッと来るのを感じながら、
「よかった・・・生きてる・・ホントに生きてる」って思いました。
会社に連絡を入れ、もう一日休ませてもらい、車両の確認と警察へ事情聴取、
保険屋への連絡やら時間がかかりそうな部分はなるべく終らせてしまいましたが、
いかんせん、体がうまく動きません、もう一日お休みを延長してもらい、
一日中ストレッチ、打撲で固まった筋肉を伸ばしほぐしておきました。
事故から4日後、無事?出社。
物損の方は現在も交渉中です、
身体の方も、もう一度CT撮りに病院に行かねばなりません。
料率が確定すれば、バイクも新車で還ってくる(車体は確保済み)ようです。
あとは、ヘルメットやらウエアやらの請求を出さなきゃ・・・・。
カッチリ、オトシマエはつけていただきます。
普段から、会社で「公道上での安全運転、防衛運転」を説いている私が、交通事故に会ってしまうなんて、なんということでしょうか。
9割5分は予防できますが、避けられない事故ってのもあるんです。
それは知ってました。
でもまさか、その5%に当るとは・・・・・・しかも新車で。
しばらくはGSX-Rはオアズケです。
はぁ~いつ戻ってくるんだろ・・・・・・。
てか、まだしばらく恥骨が痛くて乗れませんけどね。
ご心配おかけしました。申し訳ありません。
今回あえて、名前は伏せましたが、同行していたみんな、
ホントにありがとうございました。
そして、その場に居合わせて初期対応してくれた、
「BREEZE YOKOHAMA」の皆さん。
ホントにありがとうございました。